的日記 2004年4月  先月 - 最新月 - 掲示板 - 分散コンピューティング - 素数 - cc
 NETI@home - DESへの再挑戦 - ChessBrainがギネスに登録 - ある日本人ノーベル賞受賞者名での検索結果 - Photon Soup2 - GeForce 6800 Ultraの消費電力 - DAYS JAPAN創刊号/電力消費のコントロール/ECC2-109解読に成功か - 素数探索プロジェクトのクライアントがエラーで起動しない場合には - GNFSとSNFS - 悪い事する団体の名前はドメインネームがいい? - 激しく展開するcell computing - 「ネットの未来」探検ガイド - DAYS JAPAN - コンピュータとネットワークは脳になれるか / 「虐げられている」 - 商業化の目標を諦めずに挑む日本の一般参加型分散コンピューティング。Bio@Homeから強引に垣間見るNTTの描く未来のデザイン - NanoHive

2004.04.29 *
ジョージア工科大学のNETI@home
 関連ツールを事前にインストールしないと駄目だったりで、遅くなっていたらWIREDに先を越されてしまった。

 ジョージア工科大と言えばP2P検索エンジン構築のHyperBeeはどうなったのだろう。
 こっちは繋がらない。


2004.04.24 *
DES brute force application 詳細
 IDCPより。

 56bitDES暗号を解くという。

 1998年にd.netが解いたものを再び。

 うわーすげー無駄だー。
 是非とも暗号解読に成功する興奮を近いうちに味わいたい人はどうぞ。


2004.04.22 *
2004 Guinness World Record (ChessBrain)
 一人の人間に対してゲームをする最初の分散ネットワークとなり、「最も大きいネットワークで繋がれたチェスコンピュータ」(the largest networked chess computer)としてギネスの世界記録を獲得。

 昔、チェス世界チャンピオンを打ち破ったIBMのディープ・ブルーで、確かフランスで、ディープブルーが次の手を3つ提示して、Inet上の参加者の投票により、ディープブルーの次の手を選ぶイベントがあったと思ったのですが、う〜ん、探しても見つかりませんでした。記憶違いかも。

 こんな遊びを組み入れられると面白いのですが、時間ラグ的に厳しいかな。

 余談ですが、ディープブルーの場合は、それまでの棋譜を公開しておらず、世界チャンピオンは得体の知れない相手と戦うため対策を事前に考えられず不利な一方、ディープブルーは開発者にチェスのトップクラスの人間を入れて、対ガスパロフ用に開発していた点など、世界チャンピオン不利の状況だったそうです。


2004.04.21 *
ノーベル賞受賞者の名前で検索する。
 情報リテラシーの教育などで、NHK教育がやってそうなことですが、ある日本人ノーベル賞受賞者名での検索結果が、以前に比べて少し変わっています。

 あ、はい。まぁ、確かに、検索結果なんて日々変わって当たり前ですが....えぇい、まどろっこしいことは、やめにしましょう。

 2001年のノーベル化学賞を受賞した野依良治先生の名前でGoogleで検索すると、上位10件に、かつては大規模匿名掲示板2ch 化学板のスレッド野依良治!!スレッドが10番目に引っかかっていたのです。

 このスレッドは、マスコミの祝賀ムード一色の中、化学板住人の一部が、ノーベル賞受賞の是非はともかく、受賞者個人への不満・憤りを爆発させているという、なかなか興味深いものです。

 私などはこれを見て、「すごいなぁ、Googleは。情報リテラシー教育に最適だなぁ」などと感慨に耽っていたのですが、現在、同様の検索をしても「野依良治 2ch.net」で検索しても、この2chのスレッドは引っかかりません。

 どうしたことでしょう。
 URI自体で検索すると、どうやら、Googleはこのスレッドの存在は知っているようです。
 しかしGoogle側でキャッシュはもちろん、スレッドの内容は検索結果内に一切含まれないという奇妙な状態です。

  キャッシュを持たない・検索結果に含まない = Googleの巨大データベースから除外されている
 という考えは早計かも知れませんが、とても奇妙なことが起きている可能性も。
 とはいえ、ファイル1つ、Googleの手違いで、こんなシャッフルは時々あるのかも知れません。
 判断はもう少し色々なスレッドのGoogle取得状況をたくさん見てから判断すべきでしょうか。(時間的に自分は困難です)

 もし意図的に行われたとなると、誰がやったんだろう。
 「何か巨大な権力」というよりも、「見るに耐えない」と、人々からの苦情が多かったんだろうかと考えるのが妥当でしょうか。


2004.04.18 *
Chemically Pure Java
 IDCPによると、290億の光子をシミュレーションするPhotonSoup2というプロジェクトらしい。
 原型はSIGGRAPH 94まで遡るらしい。

 Java使用。batファイルで起動。
 画面には、真っ黒な中、数ドットの星のようなものがいくつも。
 熱があるので、すみません詳細はまた後ほど。


2004.04.12 *
GeForce 6800 Ultraは480W電源推奨(Pixel Oneニュース)
 消費電力は約150-160Wだそうです。
 この前Cele2.6GHzの消費電力を計測しましたが、VideoCardだけで、それ以外の消費電力全てを上回りそうですね...


2004.04.10 *
 年間購読したDAYS JAPAN創刊号が送られてきた。
 入金してからの送付ですが、結構早いほうだと思う。

 まだ始まったばかりで、イラク戦争を取材することが出来なかったから仕方無いのでしょうが、世界での戦争・紛争に関する写真のかなりがWWPやロイターによるもの。

 A4大まで拡大すると考えていなかったのか、ロイターの写真の一枚が、昔のデジカメ特有の「ビデオカメラ用?」と思わせるようなノイズが入っているものも。
 それがイラクの厳しい環境などでなく、ロンドンでのデモ風景だと、やはり通信社は速報性中心の媒体だなぁとも。

 初老夫婦がこたつを挟んで、その間に服を着せた子供の人形二体が、こたつに入っている写真が。

 ハンセン病男性患者には断種手術が、女性患者は妊娠すると堕胎を強要されたというキャプションと共に。


利用者がネット経由で電力消費をコントロール(WIRED 2004-04-07)
 賢いサーモスタット + 1時間単位で変動する料金体系 + ブラウザ上で。

 United Devicesはブラウザ上に一日のグラフが出て、何時から何時まで、どれだけの時間、ガン研究の分散コンピューティングプロジェクトを走らせるか設定できました。
 「何故ここまで細かく?」と思ったのですが、1時間単位で変動する料金体系なら、細かくもなりますね。
 クライアントを走らせると+60ワットとなると、余剰電力のある,そして安い夜間のみ設定というのも有力な選択肢に見えます。

 日本では以前から日本IBM・東京電力・松下電池などが協力し、ノートパソコンにおいて、「充電は夜間に,お昼の午後はそのバッテリーから使用」する電力ピークシフト対応ThinkPad(ITmedia 2002-02-05)を出していました。

 今後、これらの取り組みが本格化して行くと、なんの利益も生まない、企業内での一般参加型分散コンピューティングは、許されなくなっていくかも知れません。
 と言いますか、今でも多分、本当は....
ノートPCが地球温暖化を防ぐ?(ITmedia 2001-03-23 山田祥平)


eCompute ECC2-109 Projectが、まだCerticom社に確認取っていない「PROBABLE solution」として告知。詳細(2004-04-09)


2004.04.09 *
素数探索プロジェクトのクライアントソフトPUnion.exeを実行しても、エラーメッセージが出て起動しない場合には、
     proth.dta
     proth.dta_
     proth.dtf
 を削除すると良いです。
 ただし、0%からのスタートに。

 何故、起動できない状況に陥ったのかは不明ですが、こちらの問題の模様。
 マザー・CPUを換装してから、プリンタの設定で紙をスーパーファイン用紙に設定すると、印刷途中でコンピュータがフリーズするなど、おかしなことが多い。
 一番の問題点は、もう古い電源boxなのかも。


2004.04.08 *
電気通信大学のPentium4-2.53GHz *64台,立教大学の様々な速度のPentium4 *36台で、特殊数体ふるい法(SNFS)にて248桁の合成数の分解に成功。素因数分解の新記録達成。
 一般参加型分散コンピューティングで、昨年から2^811-1(245桁)の素因数分解の世界新記録に挑んでいるNFSNETはこれにより、素因数分解に成功しても、世界新とはなれなくなりました。 >>NFSNET履歴一覧
 NFSNETは3月25日に、因数が見つかるには時間がまだまだ掛かるだろうと語っています。

 今回の素因数分解もNFSNETと同じ、特殊数体ふるい法(SNFS)での素因数分解です。

  SNFSとは、特殊数体ふるい法。
  GNFSとは、一般数体ふるい法。

 両者の違いをNoharaさんに以前、教えていただけました。(本当にいつもありがとうございます。)

 SNFSは特殊な数だけしか、素因数分解の対象にならないものの、その代わり、より大きな数の素因数分解が可能。
 GNFSはどんな数でも素因数分解の対象にできる代わりに、SNFSより小さめの数しか素因数分解できないのだそうです。

 SNFSが素因数分解できる「特殊な数」とは何なのかと言いますと、小さい次数(5-6次)の多項式でかつ係数の絶対値(せいぜい3桁)が小さい表現が可能なものだそうです。

 NFSNETが挑んでいるものは、2^811-1(245桁)
 2^811-1は2*(2^135)^6-1と記載することもできるそうなので、次数6,係数2に。
 今回世界新記録を打ち立てた、電気通信大学・立教大学マシングループは、2^821 + 2^411 + 1(245桁)
 これをどう変形させるのか、変形させ無くてもいいのか、すみません、自分のレベルではリリースを読んでも理解できませんでした。

 200桁以上の素因数分解が何度も行われながらも、有名なRSA Laboratoriesが開催しているRSA 因数分解チャレンジでは、RSA-640つまり2^640(193桁)が、まだ未解決のままで残っているのには、SNFSで因数分解できる形式と、そうでなくてGNFS等でないと因数分解できないという違いがあったのですね。

 GNFSでの素因数分解は、昨年12月にRSA-576(174桁)に成功したのが、世界記録のままのようです。


2004.04.07 *
企業名・商標・ブランド名をドメインネーム(例えばkakaku.comとか)にすると、googleで、その企業名で検索しても、そのドメインネームしか引っかからないです。

 これを狙って、ネット上で悪評著しい行為に及ぶ企業・団体は、法人名・ブランド名をドメインネームにする所も出てくるのでは無いだろうか。

 そんな事にならないよう、Googleは、検索したドメインネーム1件だけでなく、下に別途、一般スコアでの検索結果を表示した方が良いように思います。

 でもYahooでは効かないですね...(例:climateprediction.net


2004.04.06 *
cell computingは、TVCMも行うそうです。
 前回は、予算消化関係の理由なのか、実験が本来は3月末までだったということもあってか、年度末に広告展開が集中していました。
 今回は期末ではなく、期首にしたことから、今年度激しく動くということが予想できそうです。

 次回は4/2にもあるようにゲームCGレンダリングが濃厚ですが、もし本当にそうなら、ゲームタイトル名・メーカー名で参加者の数は大よそ決まってしまいそうですが、前回の実験からの反省点・問題点なども考えながら、今後を考えます。

・ゼロから期間限定でコミュニティの構築は難しい
 前回、コミュニティが余り盛り上がって構築されなかったのは、プロジェクトが目的ではなく期間で区切られてしまったため、参加者は目標を持てず、目標に向かって共に突き進むという形になれませんでした。
 次回は参加者に解析数が上がるだけではない具体的な目標を示せるstatsを用意し、目的に共に進む形を構築しよう。

・レンダリングした画像を、参加者がある程度自由に使えるように
 2002-04-06にも記載しましたが、パブリシティの目的があるなら、参加者と非参加者とを繋ぐコミュニケーション・アイテムとして、メーカーを説得してでも利用ガイドラインを準備し、cell computingのコミュニティから離れてもある程度自由に使えるのが理想です。 良ければcreative commonsをよろしく。

・参加者を囲い込むだけでなく、参加者に外部世界にアピールしてもらえるように
 一例を挙げると2002-12-19にも書きましたが、自分のstats機能付バナーを作って、ポイントと引き換えにwebサイトオーナーに張ってもらって、アクセスカウンタ機能搭載してユニークIP数とポイントを交換するなど...ポイントの換金(?)は今回はゲームCG画像なり壁紙なりスクリーンセーバーなりデジタルデータを提示できればと言うことで、ポイントを人々に配る方策を色々と実行しよう。

・「グリッド」は、うーん、まぁどうでもいい。
 そんな言葉に反応するのはIT業界ごく一部だけです。 数ヶ月先どうなってるかは判りませんが。
 社員犬 ワンワン。


 とりあえず、これだけ。
 これからは少しイレギュラーな話になりますが、最初にcell computingプロジェクトに関わる --まだ名前も知らない-- 人々に私が抱いた印象は、
   「わ、可哀想」
 でした。

 アメリカを始め世界では、ビジネスとしては、どんどん失敗・撤退している中、これをやらされる人は、巨大な組織の中で、明らかにババを掴まされている人達ではないかと(笑)

 その後、メールでのやり取りや,雑誌インタビューなどで、
  「あぁやりたくてやってるのか。そりゃ結構なことです。良かった。」に。
 鑓水さんは、かなりタフマンのように。

   実験 → 機が熟するまで、まずはイントラネット内等ビジネス方面で → 再度一般参加型を。

 彼は描いた計画通りに、世界中が諦めた、皆が幸せになれる、一般参加型分散コンピューティングの商用化に再度挑戦しようとしています。

 商業化=自立とも言えます。
 頑張ってもらいたい。


2004.04.05 *
「ネットの未来」探検ガイド―時間と言葉の壁を超える岩波アクティブ新書(歌田 明弘 著)
 週刊アスキーの連載「地球村の事件簿」等をまとめた本。
 一般参加型分散コンピューティングにも、22ページと、かなりのページを割いていて、GIMPS解説サイトのスクリーンショットも掲載されています。

 検索エンジン,翻訳サイト,P2Pの話題は、まぁ、ここなんかを見て下さる方にはお馴染みな話題かも知れないですが、世界中のWebサイト保存プロジェクトの紹介が新鮮。
  ・国立国会図書館インターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP)


2004.04.04 *
DAYS JAPAN
 3月20日に創刊されたフォトジャーナル誌。
 販売店舗は限られている模様。

 ビッグイシュー6号に、広河隆一氏がインタビューを受けていて存在を知る。

 前々から日本でもフォトジャーナリズムがもっと振興して欲しいと思っていました。
 振興させるためにはどうすべきか。
 まず手始めに、良い場となるものがあれば、その場を目指すフォトジャーナリストを志願する人々が増えていき振興するのではないだろうか。
 そう思っていたので、年間購読決定。

 この雑誌も、この手の硬い雑誌にありがちな、既存流通に余り頼らず年間購読に注力しているように見えます。
 雑誌側の方針もあるのかも知れませんが、感じるのは商業主義の厳しさです。
 こんな雑誌は既存流通ではやっていけないのでしょう。

 と言うのは簡単ですが、「商業主義の厳しさ」と言わずに、はっきり言うと「民度の低さ」です。
 「民度の高い・低いをこんな内容であるかどうかで決めるな」と言うなら、「人々の世界・社会に対する無関心さ」と言い直してもいいです。

 限られた方法でしか入手できないのは仕方ないとしても残念です。
 Inet上で、もっと見れるようにしたらいいのに....


2004.04.03 *
斑猫さんの日記(2004-03-29)から。

 インスピレーション能力が発揮されるためには膨大な一般常識・社会知識は必要となるのかな?
 もし必要なら、それをどう吸収させるかが課題っぽいですが(googleロボットみたいなことすればいい??)、そういえば、理化学研究所の戎崎さんは、200PFLOPSの能力があれば、脳の働きをコンピュータに置き換えることがと語っていますね。

 以前(2001-06-14)、Pentium3-1.2Gで1GFLOPSと乱暴に予想しましたが、それを元にすることが許されるなら200PFLOPSならP3-1.2Gが2億台分。

 余談ですが、SETI@homeを見て「これ脳にならないか」と言ったのは、脳神経系の人や、人工知能の本「マッチ箱の脳」を書いたくまうたを作った森川幸人さんだったでしょうか。(記憶あやふやでごめんなさい)

 その一方、グリッドコンピューティングやクラスターに携わるコンピュータやネットワークの専門家からは、まだまだ先の話しすぎるということからか、余り脳のシミュレートという発言は聞かれないようです。
 当面はコンピュータの使われ方,コンピュータと社会のあり方を変える提案を示すことが目標で、大きな無理なことを言って困難な課題に期待をもたせてはいけないという意思があるのやも。

 脳とまでは考えなかったのですが、2〜3年ほど前に、一般参加型分散コンピューティングにおいて、今後は、複雑系,人工生命などのシミュレーションが多く出てくるのではないかと私は思っていました。

 PC1台が人工知能1名分で、その人工知能達が人口社会を構築するようなプロジェクトが出てくるのではと。
 現実は、速度を求める従来型の方向がメインで、そうはなりませんでしたですが...


「奇妙な論理(1)だまされやすさの研究」を読み中 (otsuneさんの日記 2004-03-30)
otsuneさんのこの日記を見て連想したのが、
統合失調症でこんな妄想をしてしまった (2chメンタルヘルス板 dat落ち)
 dat落ちなのが残念ですが、このスレッド、冒頭の頃は内容がまるで小説や映画・アニメの粗筋,舞台設定ばかり載せているようなスレ。
 監視されている,虐げられている,殺されそう的な被害妄想が多い。

 そういえば似非科学の一部には統合失調症(旧名:精神分裂病)っぽい人による部類のものが昔からありますね。

 別にこれは病気の人だけでなくって、誰の頭の中にでも少しはあるそういった妄想的な緊張感・闘争心を作品に昇華できるのが作家の凄いところだったりするのだろうか。

 いや、じゃあアニメや漫画・ゲームは一段下に見られていますが、それが制作者側に、「虐げられている」という意識からの緊張感・闘争心のようなものを生んでいたかというと、そこまでは言いきれないだろうか。
 む、お話とうまく繋げられなかったし、まとめられなかった。


2004.04.02 *
セルコンピューティングは未来のしくみを変えるか(NTTデータ At the forefront 特集 第三回) - cell computingプロジェクトリーダ鑓水氏と、ゲームプロデューサ水口哲也氏(スペースチャンネル5制作)との対談。2004年度下半期スタートめどにゲームムービー製作構想。
  (貼付メモに書いてくださった方、ありがとうございました)


Bio@homeは、モニター個人ページも質素な内容だそうです。
  (Nagareboshiさん、掲示板での回答、ありがとうございました)

 人々と共有できる夢を語るcell computing,
 身銭を切ってでもビジネスライクに徹するBio@Home。

 今、世界で、一般参加型分散コンピューティングを商業的に自立できるビジネスにしようと、表立って積極的に動いているのは、この二社だけです。

 何故、共にNTT系の2社なのでしょうか?
 cell computingは社内ベンチャー的な勢いを感じましたが、NTT本体とも言えるNTT西日本の運営するBio@Homeの場合はどうでしょう。
 Bio@Homeは最大3750円相当を実際に、今回、参加者に払う予定です。

 情報通信業界の巨人が、大局を見て先の未来を予想し、通信業界全体の未来をデザインする意図から考えてみますと、Bio@Homeは、消費者の情報通信への支出総額を維持・拡大するため、消費者の支出の源泉を維持・拡大する1つの試みと捉えているのでしょう。

 当たり前のことですが、今、情報通信分野への家計支出は一昔前の倍増以上になっています。
 20年前なら、新聞とNHKと電話だけでした。

 現在は新聞(朝夕刊なら3925円)・NHK(BS付で2300円)・携帯電話(通話料込みで3000円)・電話料金(通話料,基本料,プロバイダで4600円)。
  合計13825円。

 CS放送,CATV等の有料TVチャンネルも無く、通話料金も低めの、かなり控えめな概算です。

 Inetに限ってみると、回線はいずれ光になるでしょう。
 コンテンツサービスも拡充され支出は増えるでしょう。

 とはいえ、人々の支出総額が性能・サービスに比例して、今後も増え続けるかは疑問です。
 常に拡大しつづける市場なんて存在しないです。

 だからこそ、消費者の情報通信への支出の源泉を、自らのサービスで作り上げられれば、それを元に市場は拡大していくし、顧客は利益を生むサービスから離れにくくなる。
 離れたとしても、別のライバル社に移るだけで市場全体の規模は維持できる。
 日本中に張り巡らした物理的な回線を維持・管理する回線ホルダーとしては市場全体の規模が維持・拡大されること自体が利益に貢献するでしょう。

 今書いたことは、別段、何か新しいことではなくて、「そりゃそうだ」「何を今更」なことかも知れません。
 しかし、これは、現代の消費社会において、今までに存在しない、まったく新しい発想・行動です。

 ローンを組ませて車を買わせるなど、自分で金を貸しても売上・市場を拡大させるものは、今までにもありました。
 しかし消費者に自分達のサービスで利益を生ませて、それで売上・市場を拡大させようというのは、企業と一般個人消費者との関係では前代未聞ではないでしょうか。
 甘いうたい文句の詐欺のような(というか詐欺の)在宅ワークを除けば。
 少数の人間が金持ちになるという射幸心を煽るようなものではなく、参加する能力のある全員に利益を生ませようとしています。

 回線ホルダーとしての市場全体の利益という考え,業態の規模・多様性,遂行できる能力,人々の信頼、これらを考えると、NTTがベストプレーヤーに見えます。

 と言っても、念のために再び申し上げておきますと、NTT西日本の中では、もちろんこれは「1つの試み」というレベルでしょう。


2004.04.01 *
Nano-Hive
 ドイツのRechenkraftより。
 ナノの世界での物質世界をモデルするシミュレータ?? (まだよく判っていません)

 Windowsクライアントが利用可。ソースコードはGPL系で公開。
 batで起動するようで、デフォルトの設定はルート下にNano-Hiveフォルダが存在する(C:\Nano-Hive\)設定になっている模様。

 コマンドラインが起動するのですが、たんぱく質データベースから自分でお好みの蛋白質(笑)を取得してきた上で、それをrun <ファイル名>させるのか。
 まだまだ不明です。


 ギャルゲー,エロゲー,ノベルゲーが次に来ると考え英訳を進めるなら、 --私には無理ですが-- その前に、漫画の欧米での国際展開がアニメ・ゲームに比べて遅れていることを、考察しておきたいところです。

 漫画を大人が読む習慣が無いせいなのか,
 娯楽性の高いものとして、テキストをどんどん読む習慣が無いのか...等

 軽く調べようとしたら、何故かこのページにたどり着きました。
 +コンビーフたん保缶庫+
 凄い世界が構築されている。


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