的日記 2003年8月  先月 - 最新:http://www2.117.ne.jp/~mat/diary/index.cgi - 来月
 DVD映画をDeCSSでコピーするのは合法? - パソコン通信時代と名無しさん現在 - dnetc改造詐欺クライアントソフト - 倒産した企業著作物の権利処理 - OGR新アルゴリズムで証明 - Grid on Tap、プロジェクト公募中 - 先月に続き5番目の素数更新 - 他者との共同作業により高めていく3つの仕組 - コンバット越前と「アルプスの少女ハイジ」のおんじとの共通点 - ポケモンに(・∀・) (´Д`;) - IMP Job#10 - 2003年夏 聖地巡礼 - 最新日記表示固定URI - IMPの転送量 - ドリームジェネレーション・聖地巡礼 - 今、欲しいのはccライセンス掲示著作物の利用案内 - Find-a-Drugは何をやりたいのか・何故参加者を集められないのか - OGR-24最終戦争 - 引用理解できず「ドロボー」発言で賠償250万円

2003.8.31 *
最近、映画などのDVDのコピープロテクト(と、何も考えずに私もそう呼んでいました)CSSをデコードして映画を複製しても合法という話をよく聞くようになりました。

 私も何も考えずに、CSS解除して複製=プロテクト(複製防止機能)解除して複製=著30条1項2号で複製防止機能解除しての複製は違法と考えていました。
 今日はこれについて少し考えてみましょう。

「ファイル交換・共有」の世界を克明に描く――ネオローグ代表の津田大介氏 (日経新聞 2003-08-11)
あぁなるほど、そうきたか。(笑)

 DVDとCSS (お家で使うLinux)を読みますと、Linuxユーザーの映画ファンにとっては、DeCSSでデコードして再生するしかなく、DeCSSは映画鑑賞ライフにとても重要なようです。

 米国特許法研究室の松本直樹弁護士も、CSS解読しての複製が合法だと記載しています。


 どうなんだろう。
 もちろん裁判をやってみないと判りません。
 現実問題としてCSSという「アクセス制御」をクラックすれば複製できる(正確には複製したものが使える)ようになるわけで、裁判所は現実的判断を下す(「CSS解読は複製と実質同じ」)可能性が高いようにも。
 とはいえ裁判所の判断を私のような者が予想するのは愚かでしょうか。

 こういう場合、「CSS解読してのコピーは合法な私的複製」の理論を構築し積極的に触れ回るほうが消費者にとって有利に見えます。
 いちいち個人が家庭内で映画数本コピーして、家の1Fと2FとDVDカーナビそれぞれに入れて見ようが、ノートパソコンにコピーして移動時間中に見ようが、それを訴えるなんてことはしないわけで、「複製防止技術ではなく再生制御技術CSS解読してのコピーは合法な私的複製」を触れ回って定着させてしまうのが有利にも見えます。

 ところが、今回のケースでは、CSS解読し複製する商用DVDライティングソフトなんてものが海外には存在するようですが、もし日本に輸入されてしまうと、恐らく裁判ザタになり、この問題に白黒つけることになりそうです。

 場合によっては「CSS解読してのコピーは合法な私的複製」という共通認識を、ひっくり替える判決が出る可能性が多いにあるように。

 はて?
 と思ったけど、CSS解読して複製する商用DVDライティングソフトなんてものが日本でも登場する可能性はあるんだろうか。

 その場合は、不正競争に位置づけられている、「技術的制限手段」の効果を妨げることで可能になる機能のみを有するプログラム(当該プログラムが他のプログラムと組み合わされたものを含む)を配布(不正競争防止法2条-1-10)に該当するのか。

 不正競争防止法の「技術的制限手段」の定義は、影像・音の視聴・プログラムの実行,影像・音・プログラムの記録を制限する手段(不正競争防止法2条-5)と定義しています。

 そして、技術的制限手段の効果を妨げることで可能となる機能のみを有するプログラム(当該プログラムが他のプログラムと組み合わされたものを含む)の譲渡・輸出入・ネットワーク上での提供する行為を不正競争と定義しています(不正競争防止法2条-1-10)

 それに対して、著作権法の「技術的保護手段」は、著作者人格権・著作権・著作隣接権、まぁ現実問題としては複製権への侵害行為の防止・抑止の手段と定義しています。(著2条-1-20)

 そして著30条-1-2で「技術的保護手段を解除して複製しちゃ駄目」,著120条の2-1で「技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とするプログラムの複製物を公に出しちゃ駄目」というものです。

 不正競争防止法は、複製のみならず、動画や音楽の視聴を制限を解除するものを公衆に配布するだけで、不正競争となってしまうようです。

 技術的制限手段の効果を妨げることで可能となる機能のみを有するプログラム (他のプログラムと組み合わされたものを含む)に、DeCSS機能を含むプレーヤー・レコーダーが「のみ」に該当するのか自分には判らないですが、「他のプログラムと組み合わされたものを含む」とあることから複製することのできないDeCSS内蔵DVDプレーヤーソフトを配布することも不正競争防止法では、ひっかかると考えるべきなんだろうか。
 不正競争防止法は判例含めて勉強不足なので、私にはどうとも。

 そうなると、DVD映画のCSS解読して丸ごとコピーする商用DVDライティングソフトなんてものが出てきても映画会社側としては、「CSSは技術的保護手段(複製防止機能)か否か」という負ける可能性を含む部分で戦わずに、不正競争防止法2条-1-10だけで差し止められるのか。

 となると、CSSがプロテクト(複製防止機能)か否かという疑問に、裁判所が答えることは無いように。

 とりあえず、CSSをコピープロテクトと呼んでいた私は誤りでした。
 あれはアクセスコントロール技術ですね。

 私は今までDeCSSの使用について、「それ99年秋改正の著作権法で違法じゃ...」等と安易に触れ回って、人々に本来許されている自由を踏みにじるような発言をしてきてしまいました。
 この点について、謝罪し訂正いたします。

追記(2003-09-01):日本映像ソフト協会会報 2003年4月号(社団法人 日本映像ソフト協会)「DVDバックアップツールについて」で、CSSは著作権法の技術的保護手段に該当しない,CSS解除ソフトの譲渡は技術的制限手段に当たり不正競争防止法に基づく対処が可能と記載されてますね。

著作権法概説(田村善之著 有斐閣)
著作権判例百選 別冊ジュリストNo.157(斉藤 博, 半田 正夫編 有斐閣)
コンピュータユーザのための著作権&法律ガイド―CDバックアップからホームページ作成まで、身近な著作権の疑問を解決! (プロジェクトタイムマシン著)
 著作権法概説(田村善之著)と著作権判例百選(別冊ジュリストNo.157)は特におすすめです。共に必要なところだけ辞書のように引くように使えます。
 特に著作権法概説(田村善之著)は、読んでいけば自らで様々な物事を判断できるようになれると思います。


2003.8.30 *
長いので要約:「名無しさん」から名乗ることが普通の状態にすることが、秩序≒法の形成、紛争解決への最低条件となるという白田先生。
 では名乗ることが前提のパソコン通信では解決に繋がる何かが形成されただろうか?

 「匿名発言を伝家の宝刀と捉え『無闇に振り回すな』」でなく、「匿名発言の有用性を否定されないよう匿名発言・システムの価値を高める」方向性に進むべきではないだろうか。そもそも、匿名化の流れは衰えないように。

名誉と自力救済、そして法白田秀彰 の 「インターネットの法と慣習」第4回)
 これはいきなり余談ですが、2chでうまく機能している例を見たことは無いのですが(そんな例を見れたとしたら、それは失敗例とも言えますが)、実務的参加者(仕事上、名を出しているほう)は、いつでも遊戯的参加者(名無しさん)になれます。
 2chで「名無しさん」になって、自分に都合の良いように話をリードしていけば良いのです。実は。

 今存在する商業ベースの企業向け2ch監視サービスから一歩踏み出して、2chでの議論を、契約した企業の望む方向にリードするビジネスが出てくる可能性を去年(2002-08-10)書いたのですが、ひょっとしたらサービスとして堂々と記載してないだけで、こっそり監視サービス契約企業に裏メニュー提示してて、気付いて無いだけで実は2chの世論リードが狭い話題のスレッド内で起きていたりするんじゃないのかなぁと思ったりも。

 デスクリ仲間を見ると、匿名文化(2ch文化)が無かった頃に形成された(97年〜)コミュニティなのですが、最近、匿名をベースにした掲示板を自分のWebサイト内に通常の掲示板とは別に持つ現状を複数見たりもしますと、
 自分は、匿名発言の波は止まらないと考えています。
 白田氏だって、ご自分の発言で、変わるとは思っていないと思います。

 ならインターネット社会での現実的な判断としては、匿名発言と人々は付き合わなくてはなりません。
 付き合い方を考える時代に来ていると思います。
 白田氏のテーマは「法」であって、そんな実利的な部分にはないのかも知れないけど。


 インターネット上では皆、速度を重視しています。
 最たるものが更新頻度でしょうか。
 速度という面で匿名性は優れているように見えます。

 匿名は、敷居が低く人が集まる・スピードが速い。
 儀礼を排除し,自らの名前・プライドもそぎ落として情報・知が断片的にでも寄せ集まる。
 もちろんそこにはゴミみたいな発言も沢山集まりますが、情報の集積を目指したりすると、俄然、大規模匿名掲示板群で多数の住人が参加する時の速さには勝てない。

 そして、インターネット全般において、時間をかけて細かい枝葉まで丹念に調べ上げて書かれた(そうこの白田先生の文章のような)ものが評価されず、刹那的に消費される短かったり稚拙だったりする情報洪水(速度)のほうが評価される。

 問題にするとしたら、私は、「古くても価値の高いコンテンツを人々が積極的に評価するようにしよう」というところでしょうか。
 ここで私が言っても、ほとんど意味もありませんが...
 しかし、そもそもどう評価するのか。

 「俺は白田先生の書く文を評価してるぞ」という方も多々おられるでしょう。
 私もその一人ですが。では、どう評価しているのだろうか?
 blog・日記で評を述べているのだろうか。心で思っているのだろうか。

 金銭で計ることは難しいですが、評価という言葉ではなく、のべアクセス数,滞在時間という言葉に替え、2chや日記・blogと比べたら、どうでしょう?

 この基準でいけば、私達は、やはり白田先生を評価していない。

 Webページのかなりが広告収入を基盤としたため、このような評価をし、皆TVが持つ速報性と似たモノが優先されているようにも。


 話替わって現実社会に目を向けると、例えば、自動車は社会の効率を飛躍的にあげました。
 自動車は時々事故を起こします。
 そのために年間日本国内で1万人前後が死んでもいいと社会は判断しています。(私個人はよくないと思いますが)

 インターネット上の匿名発言は、今最も活発なインターネット上の言論の一つと言えそうです。
 先ほど述べたように大量の知・情報が断片でも凄い速さで輩出されるという点で、何も出てこないよりは遙かに良いです。

 匿名であることが問題視されるのは紛争時なわけですが、現実に紛争になる割合は低く、いくつか起きる可能性のために、この匿名という利便性は捨てられないように思う。
 交通事故がいくら起きても自動車社会を捨てられないように。

 匿名による発言も、wikiなど様々な利点・価値を世間に発信し、有用性を人々に理解してもらうのが理想に見えます。

 インターネットだって、これは巨大な複製マシーンで、法人が使う上では、これは法的にどうなのだろうという問題が当初は聞かれました。
 とはいえ今ではインターネットの法人利用に疑問を唱える声はもう存在しません。
 これらは「法」的な解決策では無いかもしれないですけど。

 私は『「名無しさん」から「名」を出そう』ではなく、「匿名の価値を否定されないよう、匿名発言の価値をみんなで・そしてシステム的に高めよう」が方向性として正しいと思う。

 と言うのも、白田氏は、「名」が秩序≒法を形成させるための最小限の規範と言いますが、本当に、名があれば解決するのだろうか,解決の方向に向かうのだろうか。

 もし名があれば解決の方向が模索されるのでしたら、10年は存在したパソコン通信時代に、もっと、その当時独自の解決の枠組みが、いくつか顕在化したように思います。
 (草の根ネットでは設備負担を全てシスオペが担っている場合が多く、「一般論としてシスオペは、その世界を作った神」が定着し全権限・全裁定がシスオペに委ねられていましたが。)

 だとしたら、何故形成されなかったのだろう。


2003.8.29 *
Team Denshin8go Usersさんのところで知りましたが、dnetc改造詐欺クライアントがロシアから出たとMLで話題になってたらしい。

 前にも(stats上だけだったのかclientも含めてなのか)Team Russiaは、ややこしいことしてstats上の成績を削除されてました(笑)

 計算を省略して次に飛ぶことによって、実際には計算をしていないのにしたかのようによそおうらしい。

 「クライアントのバイナリーに自己チェックサムつけるアイデアも出てるが、それで完全に防げるわけでもないし」,「サーバ側で詐欺クライアント動かしてる参加者見つけられるぞよ」とbovine

 今週末でv2.8014以前のクライアントソフトからのOGRの受信をフィルターすると発表がありましたので、お使いの方は新しいclientへ移行を。


2003.8.28 その2 *
9/4広島-阪神戦、行けるか怪しくなってきました。希望者がいればお譲りします(3塁A指定席1F)

ファミコンソフト探しています (ZDNet 2003-08-27)
「ファミリーコンピュータ」用ゲームソフトの著作権者を探しています(ACCS社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 2003/8/27)

 リストを見ると潰れた企業も多いですね。

 3年近く前に掲示板で話題にしたんですが、「大冒険」という「デスクリムゾン」に次ぐクソゲーを作ったソフトオフィスという企業が、その昔、会社更生法の適用となりました。99年頃でしょうか。

 そこで、破産管財人探してソフトオフィスの財産目録を手に入れて、大冒険の権利ごと買ってしまおうかと(笑)
 お金は、もし有志が他にもいらっしゃるなら、みんなで出し合うというのも。

 再版など大がかりなことはセガを筆頭に各方面との契約・了承を取るのが難しいから無理ですが、大冒険の権利の購入と共に、各種資料を引き上げてきて、その今まで見たことがない大冒険の設定資料をスキャンして一般公開。

 どマイナータイトルのゲームソフトの権利、ましてや大冒険の権利を買う人なんて他にちょっといないですから、破産管財人の弁護士は、タダより値が付いたほうがいいと、体裁を構うわけもなく個人に売却、6桁それも、6桁前半でも行けたのではないかと考えていました。

 とはいえ、破産した企業の財産の買上など、実務的に倒産に関する整理に関わったことなどなく、行動に移すレベルには到底自分は達していませんでした。

 会社更生法適用となれば、破産管財人の弁護士が付き、そのことが官報に掲載され、その弁護士が窓口になるんだと漠然と思っていました。(会社更生法調べずに書いてるので、正しいか不明)

 だから、その弁護士に問い合わせれば簡単にすむ問題だと思っていました。
 ところがACCSですら、倒産した企業の権利が何処にあるのか判らないとなると、こりゃソフトオフィスから大冒険の権利買うのは難しいですね。 <こんなに時間経過したのに、まだ買うつもりかよ。


2003.8.28 *
decibel氏のplan (distributed.net 2003-08-26)
 OGRについて。
 え!?これは...
 長さ70以下の、極小stubだけd.net運営メンバー内で証明に使うという意味なのだろうか。

 そ、それとも、全員OGR-24を新アルゴリズムでゼロから「証明作業」として、また再スタートするのだろうか。


2003.8.27 *
Grid on Tap
 ベータプロジェクトとして、コラッツ予想(Collatz Conjecture。正の整数xは、「xが奇数ならxを3x+1とし、偶数ならx÷2とする」を繰り返すと、xにどんな数を入れてスタートしても、必ず最後に1になるようである。というまだ明確に全て1になるか判っていない問題。3x+1問題と同じ。)を行う。

 Collatz Conjectureプロジェクトの具体的内容までは発見できないのですが、大きな数でコラッツ問題を解いていくんだろうか。

 「Grid on Tapは、すぐに数千のプロジェクトを扱うことができる」と記載。
 現在プロジェクト公募中
 分散コンピューティングを行う必要性・望む理由に、ソースコードのファイナル版を添えてご覧の宛先まで。

 運営能力・体制は未知数。
 clientは.NET framework 1.1以上。


2003.8.26 *
エコールのゲイゲームCoX-BaX、体験版・OPムービーダウンロードサービス開始。
 一番の強者は、体験版先行配布をゲットするため、ゲイショップに行った斑猫氏


2003.8.25 *
Generalized Fermat Prime Search、世界で5番目に大きな素数1176694^2^17+1(795695桁)の発見を発表
 うちのIEでは、GFPS側の、1176694^2^17+1が、1176694^217+1に見える。


2003.8.23 * 他者との共同作業により高めていく3つの仕組

blog系trackbackによる引用など、システムにより作られた自由。
(システムが他者とのコラボレーションを前提に設計してある)
2ch(アスキーアート)場・空間により作られた自由。著作権・著作人格権といったものを誰も意識せず他者の創作物をベースに自由に創作。
creative commonsライセンス文により明確に保証された自由

3つとも、広範な自由な利用により、他者とのコラボレーションを容易にすることで内容を高めることができるのですが、方法が違います。

 そのためMovable Type(blogツール)がシステム的にccライセンス提示をサポートすると、それまでの適切にライセンス処理されていない --そんなこと想定していない-- blog中に含まれる他者の著作物が問題となり、議論・論争が起こりました。

 それらは、結城浩さんのクリエイティブ・コモンズのライセンスをWeblogツールで使うことの危険性の記述・公開という形に結実されたように思います。

 Movable Typeとcreative commonsは、他者との共同作業により高めていくという点で、目指す方向は同じだったのかも知れません。
 しかし方法が違うものを混ぜ合わせた結果、混乱が生じてしまったように。

 2chのアスキーアートにccライセンス提示をというのも、提示できるのは著作者だけなので、誰が著作者か判らないから無理なように見えました。

 3つとも方向性は同じに見えるのですが、やり方が違うため --特にccはライセンスで明確に保証するため-- ccライセンスと他の2つとはなかなか相容れない場合が多いです。


 ccを知った最初、私は2chのAAのような自由な場をベースに自由な拡がりによる他者との共同作業により内容を高めることを、ccに期待(2002-07-22)しました。
 だから「場」となるものを求めました。
 最初に翻訳したのは、今は亡きcontributorアプリのページで、次がsearchアプリのページでした。

 しかしccはライセンス提示をメインとしました。
 これはこれで、光を放っているように思います。
 私のような考えの人間は、もう少ないか、いないのかも知れないですね。

 他の皆様方は何に惹かれてccに協力されておられるのでしょう。


2003.8.21 *
数体ふるい法で因数分解のNFSNET、10^227-1の因数発表は9月の始め以降、明らかに。
 旅行に行ってて遅れるのだろうか。だったら参加者は、この事態をどう捉えるか。

otsune氏の日記(2003-08-16)の意味が理解できず、ぐぐってみるとトリビアの泉inアニメ板
 2chアニメサロン板のスレッドをまとめたページらしい。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェー ヘェー ヘェー


2003.8.19 *
分散コンピューティング : ニュースタイトル・プロジェクト名による検索が可能に
 想定しているメインの使われ方は紹介ページからのプロジェクト毎のニュース一覧
 実はEUCでないとうまく動作しない3年弱前に作ったデスクリムゾンニュース用検索cgiをそのままSJISで流用していたりする関係上、かなり挙動が怪しい。
 最新日記の固定URIも含めて、世間がblogだwikiだと言っていたのに、やってることが5年くらい遅れている気がする。

今回の聖地巡礼では、任天堂の(子会社の版権管理会社:株式会社ポケモンによる販売なのかな)ポケモーションが持ち込まれ人気を博していました。

 LEDが点滅し、扇形に振ると文字やポケモンの登場キャラの絵が顕れるのですが、ピカチュウなどだけでなく、コミュニケーションモードとして、「もえもえ」等の単語や、「(・∀・)」や「(´Д`;)」という一行顔文字までが含まれています。登録語一覧

 2ch等でお馴染みのアスキーアートですね。
 2ch住人は、排他的利用でないなら、概ねアスキーアートの他企業の利用にクレームを付けない寛容な傾向があるように思います。

しかし任天堂という企業は、一部同人ファンに憎悪の対象であったように思います。
『ポケモン同人誌事件』を考える
 ポケモンの性的描写を含む同人誌の作者を、任天堂が警告もなく刑事告訴し、作者が逮捕されたという事件がありました。

 アスキーアート、それも一行で数文字のアスキーアートの著作物性が裁判所に認められるのかどうか私には判りかねます。(ただ書(書道)は美術の著作物として保護の対象に。既成フォントが表示されるアスキーアートには余りというかほとんど参考になりませんが...)
 そして著作者が誰なのかも判りません。訴えることができるのは著作者だけです。

 ただネットワーク上のコミュニティから生まれ出たものをフリーライドしていることは間違いありません。

 ファンの二次著作物に警告無しで刑事告訴というファンと著作権管理企業の関係に一石を投じたポケモン,そのポケモンがネットワーク上のコミュニティから生まれ出たものをフリーライドしている。

 任天堂は、かすかな危険性 --多分爆発しない爆弾-- を含むことをしていると思う。

私はこのフリーライドが悪いなんて思わないです。
 そうやって文化は育まれてきたと思いますし、元々、著作物を公開するということは、どんな場合でもゼロではない危険性 --見当違いの訴訟なども含めて-- を含むことをすることです。

 むしろ任天堂が、ポケモンという何千億と稼いだキャラクターと共に、ネットワーク上のコミュニティから登場した著作権・版権とは無縁のキャラクターが共存することに、大変な喜びを感じています。
 ポケモーションから「(・∀・)」や「(;´Д`)」が消えてしまえば悲しいことだと思います。
 何より今のところ(恐らく)誰も問題視していないのですから。

 だから、著作権がどうとか野暮なことを言う奴は死ね!! って俺か。
 この話題を取り上げたり俺のページにリンクしたりして「ポケモーションこんなことやっていいの〜〜〜?」なんて言う奴も死ね!! って俺か。

 creative commons日本のメーリングリストでは、日本語版ライセンスでは、日本の法理に適合させにくいフェアユースを削除してしまおうかという話が出ています。
 私もどうすれば良いのか、良い案が浮かびません。


2003.8.18 *
IMP(Internet Movie Project)のJob#10 (750Frame)の配信があり、3時間ほどで完了。

 Job#9(動画)のマイナーチェンジ版でしたが、テキストファイルで残るログによると1フレームのレンダリングにceleron533MHzで3分弱。
 で、できあがる画像データ(pngファイル)が100KByte〜200KByte。

 今は規模が小さすぎるから良いですが、IMPは、こんなことやっててネットワーク(転送量)は大丈夫なのだろうか。


2003.8.15 *
2003年夏 聖地巡礼
 対戦格闘ゲーム出すというのは驚き。
 考えてみたら、これだけゲーム会社が減ってる中、生き残って、自分のやりたいことをやっているエコールは凄い。


2003.8.14 *
最新日記表示固定URI
 アンテナやWWWC等をご利用で、当日記を巡回対象に入れてもらっている場合、当日記のURIが一月毎に変わるのが難点でしたが、上記アドレスで、常に最新月の日記を見てもらえるように致しました。

 プロバイダのCGIサーバが不調の場合は表示されない,当方制作によるPerlスクリプトに何らかの欠陥がある可能性が大いにある,等のリスクがあります。

 もちろん従来通りhttp://www2.117.ne.jp/~mat/diary/0308.htmといった表記も、生きております。


2003.8.12 *
動画のレンダリングを分散しているIMPの転送量が先月から急激に伸びています。
  (6月:296Mb→7月5.47Gb)

 生成された動画は7/28以降、3Dhostに置くようにしていますが、まだ50名程度で、これはちと不安。
 どうもcloud9.netというところのホスティングサービスを利用しているのでは無かろうか。

 IMPは常にjobが存在するわけではなく、現に、今、止まっています
 ひょっとすると動いている時のほうが短いのやも。


2003.8.9 *
どなた様かがデスクリ用の張り付けメモに、ゲーム批評9月号(vol.52)がっぷ獅子丸氏の「悪趣味ゲーム紀行」でエコールソフトの「ドリームジェネレーション」を取り上げていると教えて頂く。(ありがとうございます)

 久しぶりに見てみると、ドリジェネページが古い。
 古いページなのには間違いないのですが、発売前の情報ばかり。

 どうやらプロバイダ移転により再アップする際、間違って古いバックアップのファイルをアップしたみたいですね。
 ひょっとして古いまま3年以上放置していたことになるのでしょうか....すみません。

 さて、今年も聖地巡礼(元はエコール社の所に行くことをそう読んでいたが、今では年に一度エコールの真鍋社長とお会いし話し合いを持つ場に)の季節がやってまいりました。

 昨年は、環境・情熱とも、人様の足を引っ張るレベルでの聖地巡礼でしたが、今年はもうちょっとは気合いが入っています。

 聞きたいことは色々。
 今のエコールの現体制はどうなっているのか。
 ギャルゲー・ゲイゲーム、その次はなんなのか。

 社長も、そしてコアなエコールファンも、昨年はムサピィが、ゲーム業界・ゲームファンの間で受け入れられなかったことに、少なからぬ残念な気持ちを持っているように思います。
 かくいう私自身、地元になく、また、自分からゲーム色がかなり抜けおちていて、面白さを受け止められていませんでした。

 新機軸なゲームの深さをアーケードでも広く理解されなかったゲーム業界の現状を見て、真鍋社長は、ギャルゲー移植、そして、ゲイゲームに、大きく舵を切ったようにも。

 当面はゲーム業界もお寒いままのようですし、この路線で行くのだろうか。


2003.8.7 *
creative commonsライセンス提示著作物の、利用方法のガイドライン・説明ページを誰か作ってくれないものだろうか。

 「おまえが作れよ」と言われそうですが、間違って不備があることを書けば、迷惑を受ける人が多過ぎることになる可能性が。

 提示するための情報は、かなり充実してきましたが、利用するための詳細な情報となると少ないです。
 そんなところにもccが他者の創作物とのコラボレーションを、自分が期待していたほどには生んでいない状況があるように。

 クリエイティブ・コモンズ・ジャパンは、当面ライセンス文を煮詰めることに注力されるようです。

 それでは、ライセンスの詳細をじっくり読んで、ちょっと作ってみたいとも思うのですが、時間的・能力的に当方では難しいかな.....


2003.8.6 *
SARS,HIV(エイズウイルス)など、矢継ぎ早にプロジェクトを立ち上げるFind-a-Drug、彼らは何をやりたいのでしょうか。

 彼らの最優先目標は、自分達の作り上げたTHINKをテストし、デモンストレーションしたい。

 THINKとは、病原となる蛋白質などにうまく適合する分子を数億の候補から探し出すソフトです。

 彼らはベータ版ということにして、Methodology(方法論・アルゴリズム研究)に参加者の処理能力のかなりを割きます。
 こうしてTHINKはテストを繰り返しながら進化していっているものと思われます。

 彼らは全ての問題にTHINKで挑みます。
 THINKは様々な病原となる蛋白質などに、汎用的に使える(ように見える)ソフトウェアです。

 なかなかのタイミングでSARSプロジェクトを行ったり、HIVプロジェクトのスタートなど活発に行い、プロジェクト内容・運営だけでなく、国立健康研究所(National Institute of Health)によるテストで望ましい特性を示した分子を見つけた場合は、そのJob名入りマイルストーンというギミックと、申し分ないFind-a-Drugですが、参加者は1年4ヶ月で10000名弱です。

 なぜFind-a-Drugは参加者を集められないのでしょう。

 その理由の一つとしてマスコミへの露出度の低さがあげられます。
 Find-a-Drugに関する報道を海外でも、ほとんど目にしません。

 Find-a-Drugは、よくてリリースをメディア企業に送ってるだけのように見えます。
 この手の話題は、プロのパブリシティ・広報関連の範疇で、私なんかが語ることではないのでしょうが、

 何もしないよりはいいですが、ある一社が、その一社内で行うことをリリースしたところで、それをマスコミが全て取り上げていけば、マスコミはほとんどの人が興味を示さない企業リリースで埋めつくされることになってしまいます。
 そんなことはありえないですね。

 そして、他企業のリリースを押しのけてまで人々の目を惹きつける何か目新しさをFind-a-Drugは、持っているでしょうか?

 以前、元NHKでSF・科学ライターの森山和道さんだったと思うのですが、「内容の善し悪しではなく、大きな発表会をすればマスコミは取り上げてくれる」と苦言を呈しておられました。

 cell computingは、cell computing自体の認知度向上・分散コンピューティングを将来的にはビジネスとして考えていることからして、その辺りは、非常に、しっかり組み立てました。

 知らない人のいない大企業の名前がずらずらと並び、各企業の現場トップクラスの人々 -- 時間が最も貴重な人達 -- が記者会見場に一同に並び、がっちり握手をするパフォーマンス...

 参加者には不必要と思われるほど -- そしてプロジェクト運営に携わっている人にも不必要に感じるのではと思うほど -- プロジェクト自体には関係のないパフォーマンスをしっかり行わなければ、マスコミも報じず,認知度も上がらないのではと考えてのことだったように。


 とはいえ、多数の参加者を集められないのは、プロジェクト内容・パブリシティだけではないように、最近は強く感じてきています。

 この春から、色々と興味深いプロジェクト内容・ギミック(興味を惹く工夫)を持ったプロジェクトが本格始動していますが、どれも,世間からの注目、そして沢山の参加者を得られていません。

 これは、基本的なパブリシティに関する部分やギミックの問題でないように感じています。
 元々「分散コンピューティングが好き」というより「**(プロジェクト名)にはまってる」という人々が大半の中、分散コンピューティングという仕組み自体に目新しさがなくなる状況下で、今までの状況からの狭いマーケティングのようなことを行ってプロジェクトを立ち上げても、人々を集めるのは難しいように。

 次回はこの辺りのことを考えてみて、まとめられたら掲載したいと考えています。


2003.8.2 *
OGR-24個人Overall 上位30 (distributed.net)
 国内Top、開始当初は記憶が正しければTop5に名を連ねていた、OGRにおいて圧倒的強さを誇るmaya@spring8氏。

OGR-24個人昨日分 上位20
 チームプロクシを建てて備蓄されているのか、このOGR-24stub欠品状況の中、日産15000Gnodeの安定した走りを見せるaoki@segausers氏。

 その差283901Gnode。
 aoki@segausers氏が20日間、現状のペースを維持できれば、国内Top逆転の可能性も。

OGR-24 Overall
 残るは1.34%、全残node数にして約6087444Gnode(推定)。
 流石にd.net側も再々々々配布して、一気に片づけるか。
 最近の傾向からすると、d.net側が後20日放置する可能性は低そうです。


2003.8.1 *
「新ゴーマニズム宣言」小林よしのり氏らに賠償命令 (産経新聞 2003-07-31)
 安易に「著作権侵害だー」と考えて、「ドロボーだー」なんて言う人には警鐘を鳴らすことになるのかな。
 そんな人は、こんな判決自体、知らないでしょうか。



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