DECRYPTHONプロジェクトには、TELETHONという言葉がよく出てくるのですが、日本で言うなら、日本テレビ系列が夏にやっている「24時間テレビ 愛は地球を救う」のようなフランスのテレビ番組のようです。
TV番組で、開始予定の分散コンピューティングプロジェクトへの参加(事前登録)を募るというのは、初めてのケースでしょうか。
日本テレビよ、日本でも、これやってくれ〜〜〜。
2002.5.30
d.netの順位変動予測付 日本からの参加チームランキングが停止してしまいました。
くまがいさん、4年間ありがとうございました。
ありがたいことに、将来的には復帰の模索をされて下さっているようで...
decibel氏の21日のplanによりますと、直近50000のWebリクエストのうち全体の22%が6つのIPから。それがstatsサーバを遅くしている原因ではと接続をカット。
一般参加型のプロジェクトが今後も盛んに行われるなら、StatsMan等のstats集計サイトはこれからも増えていくでしょうから、プロジェクト運営側とstatsサイトとの対立と言える状況が今後も起きてくるのやも。
d.netはサーバの問題だけでなく、回線問題を抱えている以上、残念ですが仕方ないですね。
しかし、独自統計サイトのデータだけを見ていた大勢の人達が、「見れなくなった」と、プロジェクト運営側のstatsに雪崩れ込んでくることも予想されるので、回線面では更に負担もかかりそう。
回線面の問題でなくあくまでサーバの問題で、独自statsサイトの中に、一度に大量にデータを取得しようとするものがサーバの問題を引き起こしてたのかな。
よく使うstatsという言葉ですが、statusの略語じゃなくってstatisticsの略語で、直訳すれば統計。
プロジェクトでの自分やチームの順位,状態の表示を行う機能(ページ)という意味でよく使われています。
私は昔から、「statsにバナー広告入れればいいじゃん」なんて言ってたのですが、もしバナー広告を入れるプロジェクトが出てきたなら、更に、独自statsサイトとの対立が悪化しそうですね。
参加者としては、それは困るところ...
2002.5.29
ここ最近、写真にはまってます。
だからページが疎かに。すみません。
CreativeCommonsに関するニュースを見て以来です。
昔から、自由な利用が可能な各種データのライブラリーサイトがあればいいなと思っていたのですが、ようやく大規模で本格的なものが出てくるようで。
著作権問題にリベラルというかラジカルなスタンフォード大のレッシグ教授が旗振り役なのもツボを突かれています(笑)
もし、人様に使ってもらえそうなものが撮れたら、アップさせてもらいたいところ。
・非営利目的のフリーコンテンツ共有サイトが誕生 (WIRED 2002.5.17)
2002.5.25
今日の朝日新聞の夕刊に掲載されていますね。
来週ここに掲載されるのやも。
cell computingについては、「ゲームやアニメの画像を作る新しい試みも用意」というのは大きな情報です。
2002.5.23
Genome@homeは、Folding@home 3.0に統合予定
2chのFolding@homeスレが詳しいです。
昨日取り上げたUD社CEOからのメッセージには、セキュリティに関する話題が、くどいほどされていたのですが、これはやはりkazaa問題(4.4日記)を意識してのことだったのでしょうか。
そのkazaa寄生のaltnetも今週試験開始。
まずは検索結果トップ位置の販売。
米Sputnikが無線LANプロバイダー計画を中止〜ビジネスモデルを変更 (impress Watch 2002.5.1)
見切りつけるの早い。
とはいえアクセスポイント提供者向けソフトの無料配布など、まだ関わり続ける姿勢。
2002.5.22
United Devices社の参加者向けトップページ
UD社のCEO(最高経営責任者)から、膨大な解析結果が得られたことに、参加者への謝辞が述べられています。
そして、「UD社の意志は、予測可能な将来に関する限り、オックスフォード大学と協力して、このプロジェクトで続くはずである」と。
UD社の癌治療薬検証プロジェクトは開始当初から1年の計画と語ってきていました。
既にUD社は一般参加型をビジネスモデルとせず、スポンサーからの収入で運営されています。
6月までは続くという話も聞かれています。
プロジェクト的には大成功を収めたUD社ですが、このプロジェクトは今後どうなるのでしょう。
私自身は、UDプロジェクト継続問題を、それ程心配していません。
今後も続いていくだろうと思っています。
P2P(なり.Netなり)の数少ない成功例として、効果的に人々に知らしめることができると、スポンサー企業の二社(intelとMicrosoft)は考えてくれているのでは無いでしょうか。
80万人が分散処理に参加するシステム(入れ物)を潰して、もしまた構築したいと考えても、今度も集客に成功するかは不明です。
まだ(intel言うところの)UD社のようなP2P技術のファイル共有以外への利用は始まったばかりというか、始まりかけるか!?という状況と思えます。
P2Pは、コンピュータネットワークにおけるPCの存在感を維持・拡大します。
PCがメイングラウンドであるスポンサー2社は、PCの存在感を拡大させるUD社のようなプロジェクトをまだまだ支援し続けるのではと考えています。
ただ、参加者に「なくなるかも」と肝を冷やさせて、最後の最後で、寛大で慈悲深いコンピュータ業界のビックパパ2社のスポンサー様が助け船を出してくれて継続可能に。
「ありがとう、スポンサー様」のような演出は狙っているのかも...というのは、心が歪み過ぎた人間の邪推でしょうか(笑)
スポンサーであるintel社とMicrosoft社は、多額(と思う)のお金を出してくれているのに、彼らは余り感謝されていないように見えます。
巨大過ぎる企業ゆえ,それに、そういう企業カラーなのかも知れないですが...
参加者も報酬無しで協力してるんだから、スポンサーに感謝するという意識は芽生えないのかもしれません。
また、スポンサー企業側も、このプロジェクトを積極的に自社のアピールに繋げるようなことをしていません。
不正resultで躍進(clientソフトウェアのバグ)など、参加者から見ると不名誉な行為があったのは彼らのチームメンバーですが、それにしてもこの状態はプロジェクトにとって良くないと思っています。
もし、スポンサーベースで運営を試みるなら、参加者にスポンサーが感謝される状態を作り出すというのも、考えないといけないですね。
SETI@homeは、もう少し、参加者が、こんな夢のある企画にスポンサーとなってくれた企業に敬意を感じていたように思うのですが、どうでしょう。
その原因には、SETI@homeは企業と違い信用不安が起きにくいため、自分達の窮状・不遇さを平気でさらけ出した上でスポンサーを募り、彼らに感謝する姿勢だからでしょうか。
余談ですが、私は、自分がSETI@homeを知る(98秋〜冬)以前からスポンサーになっている富士写真フィルム社に敬意を表すために、最近使うようになったフィルムはもちろんFUJI,現像・プリントはFUJIのフロンティア機の入ってるお店,ついでにフジカラーCDを頼んでいます。
だ、だから、FUJIFILMよ。俺にワールドカップチケットの抽選当ててくれ。
2002.5.16
ネットでセミなどの分布調査 愛媛県総合科学博物館 (毎日Interactive)
北海道、宮城県、新潟県、群馬県、東京都、愛知県、大阪府、愛媛県、広島県、福岡県の10ヶ所で発見した情報を、ページから送信。
去年も行われたそうで。
ネットワークを飛び出して活動する人力系と言えないことも。
・生き物調査
2002.5.15
天文ショーのネット中継局が発足 予告や観測情報を提供 (毎日Interactive)
インターネット中継に盛んなみさと天文台の天文台長を会長に。
支援する会員を募集中。個人は年会費5000円。
流星群以外の天文ショーに興味の無い自分ですが、会費払った人にしか見せないというなら払う気は到底起きないですが、誰にでも見てもらえるためにというなら惜しくないかも。
・LIVE! UNIVERSE
2002.5.14
cell computingは、やはり100万台集めることを考えているようですね。
実社会(お金が動く世界)での100万(人・台)という数字より、インターネット上の100万という数字はハードルが低いですが、それでもこの数字をゼロから作り出すにはブーム的なうねりを巻き起こさないと厳しいように見えます。
提供するものの完成度が高くその要素を備えていても、そのようなブーム的な爆発が起こるかどうかは判らないところです。
多数のPCを所有する企業からの参加もアンケート内容を見ると、考えられているようです。
景品でボランティア的商品が入るなり、自動的に寄付されるなりするなら、企業アピールとして、10000台投入なんてところも出てくる...のかな。
人を集めることに成功しているプロジェクトの国別ランキングでは、UD,SETI@home,d.netと、世界中の参加者がいます。
もし日本語での提供のみなら、日本人がメインで100万台という数字は更にハードルが高く。
他のプロジェクトが成功していない方向として、100万人の参加者を集められなくても、既存参加者でクライアントを走らせるのを辞めてしまった参加者の掘り起こしに活路を見いだす手もあると私は考えています。
SETIの24時間でのresult送信者は2000人弱(いつも謎なのですが何故こんなに少ないんだろう),d.netのRC5で30000人(work unitが1時間あれば終了するような性質も影響)
プロジェクトが長くなるにつれ参加率は落ちていくでしょう。
長期では登録者の2割が毎日のtask送信は無理でも、継続的に参加し続けてくれれば上出来という現状です。
飽きてしまったり、モチベーションが維持されないのは仕方ないところです。
では、それを維持するにはどうすれば良いでしょう。
UD社は、長期に参加していない人にメールで、「良ければ、参加しなくなった、その理由を教えて欲しい云々」とメールでアンケート兼催促(?)をしたことがあります(笑)
これが有効かどうかは謎です(笑/ただ単にリサーチだった!?)が、解析結果の社会へのアピールが出来るのが理想かと。
順調に進む新薬開発の分散コンピューティング・プロジェクト(WIRED 2001.9.26)のような記事が載るのも良いですが、そんな都合のいいことが起こらなくても、時折、プロジェクト運営側で、積極的なアピールを行うと良いような。
ボランティア型では、なんらかの最終的な目標があって、参加することが多いと思います。
最近では、薬の開発,病気の解明関連が多いですね。
参加者の好奇心と共に、今までにないやり方で、自分とは無関係だった最先端の科学に参加することで社会を良い方向に進ませるというのが、目的・動機となっているように思いますが、その目的の中には、社会へのアピールという要素も含んでいるように感じます。
その最終目標への解析結果の途中経過なリリースが時折行われれば、参加者のモチベーションも維持されるのでは...
これを行っているのはSETI@homeに時折掲載されるNewsletterでしょうか。
他のプロジェクトでは、解析結果の途中経過と共に、それが社会や人々にこんな影響を与えるというような面でのリリース・レポートを、人々に向けて発することができれば理想的かと思いますが、どうでしょう?
2002.5.10
特集:スーパーコンピュータの動向 (科学技術動向2001年10月号 文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術動向研究センター)
色々な形のHPC(HighPerformanceComputer。要はスーパーコンピュータ)の動向や、今後予想される処理内容が、平易な文章で読めます。
ありがたや。
UDについてもちょっと記載。
気象計算では、ベクトル型がスカラ型に比べて5〜10倍高効率というのは、climatepredictionには厳し〜。
2002.5.9
Worldwide weather watchers wanted (英国BBC 2002.5.7)
climateprediction(Casino-21: Climate Simulation of the 21st Century)は、晩夏より最低8ヶ月間。20000人の参加者が必要で上限は200万人。
上限を決めてるプロジェクトって初めて。
でも確かに増えすぎると運営側の設備面で限界が出てきますね。
予め語っておくのも良いのかも。
「SETI@homeのように中央のサーバからデータをもらって解析するのではなく、我々(個々の参加者達という意味だろう)のPCがデータを生成して、我々(個々の参加者という意味だろう)自身で解析。」
Genome@homeや、d.netのキーサーバに繋がらない時にrandomに解析する鍵データを作るやつなんかと同じというわけですね。
惑星の周りを飛んで、どのように気象パターンが変化するか見れるというのが、もし自分の作ったデータなら、My地球ということで面白そうです。
ページの方は運営団体がどこか見直しの必要性ありかも。
2002.5.8 その2
cell computing
今までリリースから推測や憶測をしてきたcell computingの全体像が明らかに。
・2002年夏(!! 早い!)
・日本国内をメインに
・多岐にわたるポイントサービスの将来像
・データはメモリの中でも暗号化
SETIアットホームの教訓:分散コンピューティングはセキュリティーに要注意(下)(WIRED 2001.2.15)にて、Popular PowerのマイナーCTOが、「データを暗号化しても、作業中にメモリ上で解読されざるを得ず、その時点で無防備になる」と、セキュリティ確保の難しさについて語っていましたが、メモリ中でも暗号化されたままとは。
ソフトウェアの形態としてはスクリーンセーバという記載がよく出てきます。
そして、参加者が、プロジェクト発注企業の顧客ターゲット層なら、スクリーンセーバが広告となると。
今までの様々なプロジェクトで、スクリーンセーバの状態をメインに参加している人は少ないように思います。
もしスクリーンセーバの形だけでの提供となるなら、スクリーンセーバ起動中は何も出来ないということで、参加者のPCの利便性が落ちてしまいそうな...「スクリーンセーバーのように見える」ですし、そんな形で提供することは無いかな...
また、まず行う、半年間の大規模実証実験では、ポイント等の参加者向けサービスは行わないようですね。
手堅いです。
次は、いかに半年間の大規模実証実験で沢山の人々の関心を集められるプロジェクト内容にするか。
そして、人々がそのプロジェクトを信頼する上で出来れば欲しい、プロジェクトに協力する公的・公共的色彩の強い機関の存在。でしょうか。
まず、どんなプロジェクト内容なら、人々の関心を集められるでしょう?
日本国内をメインに行うならC型肝炎とか...潜在患者は多いそうですし、そういう方への啓発にもなりますし...でも知名度・そして残念なことに日本人の危機感も低いでしょうか。
故に公的機関は、啓発のためにもと協力しそうですが...
って今夏開始なら、もう決まりかけている状態かも。
余談ですが、cell computingのサイトはCopyright表記が1997-2002。
既に1997年から原型・構想的なものは存在していたということなのでしょうか。
2002.5.8
ソフトバンクパブリッシング社のネットランナー編集部からメール。
内容は、6月号にあなたのwebページ(各種分散コンピューティングプロジェクトの紹介)掲載したよ。
希望するなら見本誌送るよ。
ネットランナー誌って、あの、
(゚∀゚)ノ エムエーックス エムエーックス アーヒャヒャヒャヒャ ソフトイパーイダウーソ カウヤシ、バーヤバーヤ
(゚∀゚)ノ インストロール テトーリアシトーリ セツメーーーーーイ
↓
ガシャ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ン
タイ━━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━━ホ
↓
( ・∀・) だからあれほど著作権を守って利用しないと駄目だと言っただろう
の、あの、ネットランナー誌ですか?
6月号って今日発売だよ(笑)
私のページは別に無断で掲載されようが、その上で非難されようが構わないですが、もし一言連絡くれたら一冊売上が伸びるよ。ってなスタンスなんですが、今回は見本誌送ってくれるなんて豪華です。
普通、雑誌にwebページ掲載って、「掲載してやると、こいつはその雑誌買うだろう」というのを計算して大量にサイトを掲載してくれる例が多いように思うのですが、くれるだなんてネットランナーは特殊。
しかも、発売日に掲載事後承諾...じゃなくって見本誌送付案内メールというのも特殊。
さすがネットランナー誌。
2002.5.7
3月12日に取り上げたDECRYPTHONが終了した模様。
7週間半75000台のPCが参加。
日記にちょろっと書いて、そのまま放置していたのは失敗でした。
まだまだ続くだろうと思っていました。
実は、遅れたけど今から掲載しようと見に行ってみたら、終わっていました(汗)
次は2002年12月6日と7日...ってそこまで細かく設定できますか(笑)
面白そうなのが、5月15日20時〜21時に、CanalChatというところで、プロジェクトの主要な科学的立場の講演者とチャットするそうです。
やはりフランス語なのだろうけど。
2002.5.5
朝日新聞の方とはメールでやりとりすることに。
その方に聞かれたことは、
1.Folding@home v1だけでなくビジュアル的にもう4〜5点。
2.日本で研究してる団体・大学の先生は
3.歴史・現状・課題について
1.XPulsar@homeがX線電磁波の広がり方のシミュレーション結果の動画公開・electric sheepがstatsでフラクタルな炎の動画の模様を公開(ドイツ語・対応OSの問題で、こちらの調査は甘い。)
数学系なら、最短ゴロム定規20〜23を求めたプロジェクトの結果がIBMなどでも広く公開。
GIMPSは見つけた世界最大の405万桁の素数を4MByte程のテキストファイルとして掲載
2.分散コンピューティング技術に関する研究をしている団体は、大学の研究室などには色々とあるようですが、一般参加型では存じ上げておりません。
今も研究対象にされているか不明ですが、産業技術総合研究所グリッド研究センターの首藤一幸さんが、一般参加型分散コンピューティングについて、雑誌に記事を書かれたことがあります。
グローバルコンピューティング(9)「ボランティアコンピューティング」(Computer Today 2001年 9月号, pp.65-72, サイエンス社, 2001年 8月)
大学・公的研究機関での研究では、地球規模での分散コンピューティングというと、GRIDが主な研究対象となっているようです。
GRIDですと、東京工業大学の松岡研究室と、産業技術総合研究所のグリッド研究センターが一番盛んなようです。
3.歴史についてはDCCentral。
現状については、1996年から始まった、実質ボランティア参加を求めるやり方だけでなく、2000年中頃から商用化(ビジネスとして、処理能力の必要な企業からプロジェクトを受注し、参加者のパソコンで処理をし、顧客企業に解析結果を,参加者に対価を支払う)の試みが、米国のベンチャー企業を中心に起きましたが、参加者への妥当な報酬の支払いを計画していたものは全て実施できず。
主要な位置にいた二社(PopularPower社とDistributedScience社)は潰れ、生き残った企業も、分散コンピューティングを企業内で行うためのプラットフォームキットの販売にビジネスモデルを変え、デモとして一般参加型を行っているような企業(UnitedDevices社,Entropia社)に。
しかしNTTデータ社が参加者への報酬の支払いを念頭に入れた実験を今年度半年間行う予定。
大学・公的研究機関はGRIDへの研究がメインで、コンピュータ系大企業もこれにならう方向です。
参考記事:動き出したグリッドコンピューティング市場,ハード/ソフトメーカーそれぞれの思惑 (ZDNet)
課題については、ネットワーク帯域幅の問題があります。
参加者が順調に増えるに連れ、回線容量が逼迫し、収入が無く回線にコストをかけられない非営利な運営団体は、SETI@homeもdistributed.netも現在スポンサーを探しています。
http://n0cgi.distributed.net/cgi/dnet-finger.cgi?user=nerf
http://www.planetary.or.jp/setiathome/bw.html
商業化は結局、顧客企業からの信頼を得られなかった問題がそのまま残っています。
顧客は、自社の企業秘密であるプログラムが誰でもダウンされることにより、プログラムの内容・データを見られる可能性を懸念していたように思われます。
最近増えてきた、医薬・分子生物学のプロジェクトでは、参加者に無償で参加を求めながら、参加者への金銭という形での利益還元は無理でも、社会への解析結果の還元(公開)が行われている例がまだ少ないという問題もあります。
このような状態が続けば、参加者がいずれ離れていくのではと懸念しています。
また、医薬関連の研究者の中にも、これらの分散コンピューティングによる試みが有効か疑問に思っている人もいます。
参考記事:多数のPCを結び付けて炭疽治療薬を探索
クライアントソフト(参加者が入れるソフト)においては、自動バージョンアップ機能が実現されているものが多く、ガン・白血病の治療薬研究に参加しているつもりが、自動バージョンアップで勝手に、炭そ病治療薬研究にも参加する設定になり、参加者の一部が激怒し、後に標準設定では参加しない形にしたというケースもあります。(UnitedDevices社)
書き忘れたことは、
環境が整備されることにより、プロジェクトが興しやすくなりそう。
ジョージア州公立学校のPC管理現場やテネシー川流域開発公社等で問題になった職場のPCの無断使用について。
2002.5.3
qoopy(EvoChess)をInetにフルアクセス可能なPCにインストール。
現在、EvoChessとEvoChess2があるようで、とりあえずEvoChessのモジュール(Javaのclassファイルそのままの模様)をインストールした上で思考エンジン制作スタート。
思考エンジン制作はK6-2-400機で一時間程で100%になるものの、100%到達後にすぐ送信しているのかは確認できず。
その後、思考エンジン制作をストップし、statsページからトップクラスの思考プログラムファイルをダウンロードしてqoopyに読み込ませ、チェスをプレイ。
思考時間は一手に1分前後。
チェスのルールを知らない私には、とりあえず動作している程度の確認。
今回はちょっと時間がないので、また今度、色々詳しく迫りたいです。(逃げ)
2002.5.2
朝日新聞 科学医療部の方からメール。
分散コンピューティング全般のディレクション(方向性と捉えて良いんだと思う)についてと、面白い結果がでているビジュアルが必要なんだそうです。
で、直接お話ができるかという内容。
私の方はお会いしても全然構いませんが、東京(だろう)-兵庫間の手間と費用をかけて会うのに値する相手が私とは到底思えないです。
メールや電話だけでは駄目なのかな。
どっか寄るついでに来るおつもりなのかな。それなら良いですが(笑)
ビジュアルな結果となると、もう終わってしまったもののFolding@home Ver1.xx時代のものが良いでしょうか。
でもFolding@homeの結果は、動画がメインですね。
ゆえに新聞のような媒体ではビジュアル的インパクトは弱いかな。
また、面白さという点では疑問符も。
面白さという点では、作り上げたチェスの思考プログラムと実際にプレイできるqoopy(EvoChess)なんてのもいいかも。
うちの環境ではqoopyは8080port駄目で、そのままにしてるので少し試してみる必要が。
でも、ビジュアル的には更に弱くなるから、これは駄目かな。
後、私が気にすることでは無いですが、もしそのビジュアルを一般に公開するなら、著作者(Folding@homeならPande教授のグループ)に使用許諾ももらわないと駄目ですね。
新聞社が動画イメージの使用許諾の依頼をすれば、メディアへの展開にも力を入れたいであろうPandeグループは間違いなく二つ返事で許可を出すでしょうが、そんなの面倒で、著作権の問題をクリアにするなら、golem@homeのスクリーンセーバーというのも。
これは運営者側が、スクリーンセーバーを走らせた人間に、誕生したgolemの著作権を所有すると記載しています。
まぁ、わざわざ直接話をという方が、こんなことをめんどくさがるとは思えませんが(笑)
SETI@homeの探査した跡なんてのもありますが....これは結果としては少しずれるかな。
2002.5.1
J-KIDSさんのページ、P4XeonのHyper-Threading使って2CPUを4CPU状態に見せかけて、d.netのclientをWinXP下で走らせているのですか?...