的日記


2001.3.21
写真は...写真を撮る人間は、見る人をだまそうとします。そういう写真を一月ほど前に撮りました。
 駅前から帰る途中、公園端の粗大ゴミ捨て場を見かけた。公園には「姫路藩動王志士終焉之地」という碑が建立してあった。その手前が粗大ゴミ捨て場になっていた。
「これは絵になる」と思った。下卑た考えだと思う。カメラを持ってきて撮った。撮っている時は何かの賞に応募できるのではないかと卑しい思いを膨らませながら撮った。

 地方紙に送ったら読者の月間報道写真コンテスト準佳作。
 しかしこんな写真を撮られて、これ見よがしに公開されるこの地域の人達にとっては不愉快だと思う。
 私はこの市の市民だが、このゴミ捨て場辺りの地域とはコミットしていない。外部からやってきた争乱屋だ。そして、私は人々の感情・感性に訴えかけられるような場面が撮れるようアングル・撮影地点を工夫する。ゴミに顔を寸前まで近づけながらローアングルで撮影。
 正面には花が据えられているか捨てられていた。別の側面にはほうきが数本置いてあり、ゴミ分別用のカゴも整然と積まれていた。しかしそれらは映さない。

 「写真は真実を語る」等、メディアが今でも時々平気で言っているが、事実の一部分を切り取って、さもこれが真実である答えは皆さんが導き出して下さいといった姿勢をとりながら撮影者が望んだ答えに誘導する。

 フォトジャーナリストというものが職業としてやっていけているのか知らないが、存在するなら、この手のニュース性があり人々の感情・感性に訴えかけようとするような写真は、ある種のエンターテイメント性を持っていて、誇張等だましが行われていること及びその方法をもっと広く語るべきだと思う。人々は利口で、そんなこと100も承知だとしても。

こんな写真を撮っている自分を撮りたい。滑稽に写ると思う。


2001.3.18
旧エコールで名高い石橋駅から2駅奥に入った箕面でのみのおセッパラムへ。
お目当ては、あんにょんキムチの上映会と監督のトークショー。

 あんにょんキムチは現代の在日の若者が祖父の過去を辿る内容で、そこに潜むほのかな悲しさを含みながらも、好きな祖父の歩みの豊かさを掘り起こして表現されていました。
 既存の在日韓国朝鮮人を取り扱ったドキュメンタリーに見られる強いメッセージ性を抑えている点は、避けているという非難も出るんだろうか。しかし現在の在日の若者が映し出されていたように思う。完全に日本人化したさばさばした妹の存在であり、それに不満を述べながらも、うまく論理的に不満を述べられない監督(主人公)。
 自らの民族性を感じ始めた監督であり主人公の、両国から見て微妙な位置にあるアイデンティティが、ナレーションにこの妹さんを使ったこともあってドキュメンタリーなのにおかしく描かれていて楽しい作品だった。60分程の短編にまとめてあったのも良かったんだろうか。

みのおセッパラムは会館と隣接公園を使って、紙面系の文字情報量の多い展示と野外でのイベントとが一緒になってたのが交互に移動できて窮屈にならずに良かった。私鉄乗り継いで片道2時間かけて行った甲斐がありました。


2001.3.10
最近、ニュースなんかで時々話題に登る日韓翻訳サイト。 http://www.netomo.com/cgi-bin/transkj.cgi?http://www.yahoo.co.kr/
日本語とハングルは文法的に似てるそうですが、凄いですね、これは。ニュース等は、ほぼ意味が通ります。

 最近、コリアにはまっています。
今月号のMeets Regionalの街のコリア大特集云々等にも触発されて行ってきました。
コリア...じゃなくって大阪桃谷のコリアタウンに。

 ちょっと大阪近くに行く予定があって寄ってみたのですが、町中から自然にハングルが聞こえて、来日さんも多いようで若い店員さんはワンテンポかツーテンポ置いてから答えが返ってきたり、在日というより来日向けの完全ハングルなフリー雑誌が置いてあったり、普段知らない世界を体験できてなかなか楽しい。

 その後、韓国の雑誌が欲しくて鶴橋の南西のソウル書林に。相談・質問にも親切に乗ってもらえるのですが、流石に高い。9000ウォン(10ウォン=1円)の雑誌が3000円強。韓国人が買う色々な分厚めの雑誌をソウル書林で10冊強買ったらソウルに行けてしまうぐらいの価格になる。
 ハングルも全然読めないし、当面は、翻訳サイトに頼ろう。


2001.3.3
d.netの物品販売(笑)
きわめてシンプルな品揃え。PCでも作れそうな感じなのがなんとも。
日本までの送料は一律50$のようで...今、円安だからなぁ...。


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