的日記


2001.10.22
Folding@home 2.0 Graphic Clientでは、うちのWin98ではかなり解析が進むとGUI部が落ちるという不具合が生じたのでConsole Clientで解析しています。
 UDAgentとFAH2.0の同居について、Graphic ClientとConsole Clientで、ちょっと違いが。

Graphic ClientだとCPUの占有率は、FAH:9割弱 UD:1割強。
Console ClientだとCPUの占有率は、FAH:5割程 UD:5割程。


2001.10.20
 Folding@home 2.0が狂牛病関連の蛋白質折り畳みをやるようで、それをIntelがスポンサードするとのことで色々注目を集めていますが、そんな中、d.netマグカップが届きました(笑)

 そういえば、Folding@homeは前から「アルツハイマー」とかの名前が付いた蛋白質のデータは流れてきていましたですし、ページには折り畳み結果として、HIV関連の蛋白質のデータが詳細な解説付で公開されていますし、臨機応変に色々と話題を集めている蛋白質に対応できるのですかね。

で、話は戻ってd.netマグカップ。
  関税:800円
  消費税:300円
  関税・消費税立替管理手数料:500円
と、計1600円支払う。
 これは想定外だった。びっくし。
 「関税」ってどういう関税なんだろう?詳しく知らせて欲しい。
 持ってきてくれたのは佐川急便。

箱の外観はこんな感じ
 緩衝材が入ってて結構でかいです。
 頼んだのは、Tシャツx1とマグカップx2・マグカップ(Large)x3です。
Tシャツとマグカップ
 TシャツはLサイズ。
 d.netのロゴが少し濃い感じですね。
 実物は、この写真ほど暗くは無いです。こんな写真ですみません。
Tシャツ、牛マーク貼った糊が...
 ちょっと、とほほ〜〜。

Folding@home...
 ごめんなさ〜〜〜〜い。来月には本格的に.....今はこれくらいが精一杯。


2001.10.17
Folding@home 2.0登場。
 FAQ,ページ,URLも新たにして。
 ほとんどクライアントが更新されないと思いきや...
 今度はチーム関連が、かなりよく(他の人気を集めているプロジェクトのように)なったようですね。
 ちょっと時間が作れなくて、うちでは当面対応できないっす。
 すみません...


2001.10.16
10月3日に取り上げたGenetic TSPが、Firewall・Proxyへの対応もすませた上で再度公開。
 環境はJavaによるwebベースのみですが、これはいいね。
 新しいクライアントソフトを入れるとなると、敷居が高くなってしまうけど、ブラウザからのクリック一つでプロジェクトに参加。
 ページがシンプルで情報量が少ないのも、英語読まなくていい私のような日本人には助かる(笑)
 いつデータをやり取りしているのか判りにくいのは、ちょっと残念だけど...まぁFirewall・Proxyのログを見れば、良いですか(苦笑)

 運営が個人ベースのプラットホーム指向でないものは、今後、これに倣ったものが増えていきそうに思います。


2001.10.15
UDの処理能力は65TFLOPS
 全体の2.4%を占めるTeam2chでは1.56TFLOPS。
 Team2chの処理能力は、スーパーコンピュータTop500 2001年6月版で、8位〜14位に位置することに。
 7月6日の、PCでの宿題の平均処理時間とTeam2chのResult数平均からの試算では1.087TFLOPSでした。
 当時の1.5倍と言いたいところですが、これは算定方法自体が正確ではないので、あまり参考には...
ということをラウンジのUDスレに書かせてもらう。
 こっちでは、順調に伸びる処理能力により、どういう影響が参加者にかかるかを推測してみます。

 d.netやSETI@homeで既に行われてきたことからして、将来的にはUDでも1taskにかかる処理時間が長くなっていくでしょう。

 d.netは2億6843万5456個の鍵を1blockとして当初配布していました。
 しかし参加者の増大・PCの処理能力向上で、大量のblockが送受信されることとなり、ネットワークへの負荷が大きく、1blockを最大8つまとめて1packetにして送るようになりました。
 4年たった現在では、最大32blockを1packetにして送れるようになっています。
 ちなみに参加者側でpacketに含まれるblockのサイズは調節できるようになっていますが、d.net側では「できるだけ最大にして欲しい」と呼びかけています。

 SETI@homeでは2000年1月のクライアントソフトのVersionUpにより、新しい信号(正弦波)探査を追加することで約25%処理に時間のかかるunitを処理するように,2000年10月のVersionUpでは解析項目が更に2つ増え40%処理に時間がかかるよう設計されました。
 もっともSETI@homeの場合は、ネットワーク・サーバの問題というよりも、処理能力の過剰から行うようでしたが...
 余談ですが、SETI@home開始当初は、アレシボ天文台のデータを加工して参加者に配っていたのですが、加工が追いつかず、「最終的にはデータをそのまま参加者に渡したい」と語っていましたが、あれは既に現クライアントでは実現されているのでしょうか...

 UDもこのままでは、参加者・PC能力の増大により、UD側のネットワーク・サーバ能力の増大も比例して要求されます。
 100個の分子を含んだtaskを5回送受信するより、500個の分子を含んだtaskを1回送受信するほうがネットワークやサーバに負荷がかからないでしょうし、恐らくtaskに時間がかかるようになることは間違いないかと。
 将来的には。


2001.10.14
 UDAgent(United Devicesのクライアントソフト)の自動バージョンアップにより色々と問題が起きています。
 一番大きなものは、UDMonitorという外部の補助ツールでキャッシュ(taskの溜め置き)機能利用時、設定によっては不具合が生じ、最悪の場合解析した結果が送れなくなるようです。(表示だけおかしく実際は送れているという話も)

 第三者制作による補助ツールを使う以上、本体のVerUpにおける不具合は想定できるというものですが、問題は、ユーザーの意図と関係なくUD Agent本体がVerUpさせられてしまう点です。

 UDAgentはtaskの送受信時にクライアントプログラムのVersionUpまで自動で行います。
 これにより、アクティブなメンバーにおいては、古いClientのままということがありません。

 運営者側にとっては、これは理にかなった合理的な方法です。
 d.netのコミュニティは今でも無効結果を吐き出すバグのあったClientのVersionに関する警告を続けていますし、SETI@homeでは仕事量の増える新Clientに移行しない人もいたという話です。(SETIについては、よく知らないため、この話に確証は持てないのですが)

 しかし勝手に実行しているプログラムが変わるというのは気持ち悪いと捉える人もいることでしょう。

http://members.ud.com/about/getting_started/privacy.htm
 一応、EFF(電子フロンティア財団:プライバシー保護などの活動で有名)等により設立されたプライバシー認定シールを発行する非営利組織TRUST・eの認定シールの元、クライアントソフトが他のデータを抜いたりしないことを語っていますが、TRUST・e側は、元々オンラインショッピングサイトでのプライバシー保護をメインにしています。
 クライアントソフトを解析してるのでしょうか?
 やはり、そこまではしてないんだろうか。

 プライバシー問題とは少しずれますが、実行しているプログラムの中身が変わることに、またそれを拒絶できないことに、得体の知れない恐怖を感じる人もいることと思います。

 Trust・eをもう少し発展させて、第三者機関がプログラムの中身をチェックして違いを公表し、公正さを保証出来ればよいのですが、激しいVerUpの時だと第三者によるチェックの時間がもったいないか...


2001.10.13
 5月7日に、「儲かりやすい立場は、分散処理のクライアント/サーバキットを作っているCosm」と語りましたが、Cosmの行おうとすることをJavaが担いそうな状況ですね。
 9月から紹介した新しいプロジェクト3つ(EvoChess,GeneticTSP,gRobots)全てJava絡みです。


2001.10.12
CafePressから、注文のあったd.netのマグカップ等を発送したとメール。
 NYでのテロで飛行機が止まっていたことを考慮しても、注文してから1ヶ月以上たってからの発送。
 ある程度、受注が溜まってから、まとめて作るなり発送するなりしてるのでしょうか。

gRobots
 進化するナノテクノロジーのシミュレーションと進行中のモデリングのための大規模分散コンピューティングプラットホーム
 よく判りませんか?
 私は判りません(苦笑)

 4名の個人による運営。
 よく判らないので登録してみたのですが、再度確認メール送り返してくれと言われて躊躇するも、たどたどしい英語で送る。
 これで、「登録者なんだから責任持ってしっかり走らせろ」とか言われたらやだなぁ(笑)


2001.10.11
当面の言葉の使用において気を付けること・目標としてみること。
  『凄い』を使わない。
これを無意味によく使う私は言葉が貧弱ですね。


2001.10.10
スターバックス、公開価格を越えるもストップ安で終了
 終値70000円と公募64000円に近い価格からして明日市場が開くと同時に売りが殺到するんかな...S安でも買い気配で引けてたけど...

公募抽選の途中で手を引いた私には関係無いのですが、これはちょっと関係が。
Yahooオークション “スターバックス” “目論見書”の検索結果
 1000円も出して買ってくれる人が、こんなにいるの?
 PER知る前に色んな証券会社に声かけさせてもらったんで3冊あるのですが、これなら、ヘタしたら今日の終値で売るより、1株だけなら利が出るんじゃ(笑)

 ひょっとして、色々無意味に溜め置きしてる転換社債とかの目論見書も買ってくれるのかな。
 「日本セラミックCB」とか「安川電機CB」とか「田辺製薬第9回下方修正条項・コールオプション付CB目論見書」とか、どうよ?どうよ?えっ、どうよ?
 と思いきや、目論見書で検索してもスタバだけか....そんなに人気あるのか、スタバ。
 コーヒー飲む習慣がないので、行ったことないから判らない。<なら株買おうとするなよ(笑)


2001.10.5
今日の日記のネタは、スーパーコンピューターTop500の集計締切を睨んで、色々公表されているらしいPCクラスタです。

 slashdotに書いたものの焼増しで恐縮ですが、P3-933を1024個で世界36位の技術研究組合 新情報処理開発機構 並列分散システムソフトウエアつくば研究室(長い)のSCore Cluster IIIを越える、P3-933を1024+16個で日本のPCクラスタでトップに躍り出る、独立行政法人 産業技術総合研究所 生命情報科学研究センター(これも長い)のMagiシステム
 詳細を拝見しますと、 Caspar(分子情報科学),Balthazar(細胞情報科学),Mary(ゲノム情報科学),Melchior(アルゴリズム、数理モデル・知識表現)と、四つに別れているようです。

 ネーミングは何から取ったのでしょうか?
 検索してみますと、Mary以外のものは、新約聖書に出てくる東方からの三賢者から取ったようですね。

 やはり生命情報科学に携わる方々ですから、バイオテクノロジ・バイオインフォマティクスの急激な発展が生命の価値観を根本から揺るがそうとしている時代、宗教的な価値・倫理観についても色々と学ばれているのでしょうか。
 って、とぼけるのは良くないですかね(笑)
 今度のスーパーコンピュータTop500集計では、世界30位〜40位台にMagiが入ることになりそうです。

 作ったNECのリリースは、『「Magi(マギ)システム」と名付けられ』と、あくまで「俺達が、こんな名前を付けたんじゃないよ」という怨念が伝わってくるようです。


2001.10.4
Cele1.2G欲しい
 0.13ミクロンプロセスルールのCPUが1万ちょいで買えるとなると...
 0.13の消費電力の駄目駄目さを自分で確認したい(笑)
 マザーは買い換えてもいいや。地元で売ってる9980円のTualatin対応に。

あぁ今度はAthlonと決めてたのに。
 99年春〜、Celeron5個買ってる...と言うか、自分では安いCeleronしか買ってない(苦笑)


2001.10.3
Genetic TSP
ドイツの15122の都市で巡回セールスマン問題を解くプロジェクト。
 なんですが、サーバは2日前に繋がっただけで、それ以降、接続できず...
 webベースのプロジェクトで、JRE(Javaのランタイム環境モジュール)が必要。
 で、接続できた2日前も、Javaはうまく作動せず。
 運営は個人の方による模様。

 巡回セールスマン問題というのは、セールスマンが決められた全ての都市を巡って起点に戻る、最も効率的な道順を探す(あるいは制限距離内で戻れるか否か)という問題です。
 プログラム言語を学ぶ学生さんは、よく勉強で、このプログラムを作ったりするらしいですね。


2001.10.2
チームの功罪
 チームに入ろうが入ろまいが、解析結果には関係ありません。
 しかし日本では著に、チームシステム存在の有無が、プロジェクトの盛り上がりに大きく影響します。
 初期のプロジェクトで見てみましょう。

 GIMPSは、世界最大の素数を探すプロジェクトとして1996年に始まりました。
 GIMPSでは現在、最高50000$以上もらえる可能性があります。
 distributed.netは、暗号解読プロジェクトをメインに1997年に始まりました。
 distributed.netでは最高2000$もらえます。

 共に数学的プロジェクトです。
 皆様は、どちらに興味を持たれるでしょうか?

 distributed.netは決められた鍵数を探査しきれば終了です。その中に正解鍵が1つあります。
 目標がはっきりしていて、射幸性が高く、人々の関心を集めるかも知れません。
 しかし賞金面での魅力は乏しいです。

 一方、GIMPSは、50000$以上もらえる可能性があります。
 また、今まで世界最大の素数を見つけてきた実績もあります。

 どちらも人々の関心を集める上では、これだけを見ると、同レベルと言えそうでは無いでしょうか?
 では、GIMPSとdisrtributed.net、googleでそのURLを、日本語ページを対象に検索すると何件引っかかるでしょう?

 圧倒的ですね。
 どうしてこんなに違いが出ているのでしょう?

 GIMPSには、どうもチームという概念が無いようです。
 それによりコミュニティの形成に至らなかったのが、日本で盛り上がらなかった原因ではと私は考えています。

 distributed.netはチームの合計処理数でも競える団体戦の機能があったため、チームによる勧誘が活発になり、参加者が増え、初めて日本で、分散コンピューティングに参加するコミュニティが形成されました。
 コミュニティが構築されたことにより、英語,ソフトウェアの不具合などの共通の問題に、共同で対処することができるようになります。
 そして、それが更に参加者を増やしていきました。

 ではチーム制を導入することによる問題点は存在しないのでしょうか?
 私は、意図的な不正結果の大量送信,管理権限のないマシンでの解析などを誘発しやすいと考えます。

 個人順位しか無ければ、不正による非難・不名誉は、その個人にダイレクトに向かいます。
 しかしチーム制では、捨てIDでチーム参加することも可能です。
 また、多少無理してでも参加マシンを増やすと、メンバーに大変喜ばれます(笑)

 チームのためと思うと、不正結果大量送信はしなくても、マシンの調達は色々やっちゃうんですよね〜、うんうん。
 と、何故か歯切れ悪く今日の日記は終了。


2001.10.1
TV番組制作プロダクションの方からメール。
NHKの番組制作中だそうで、日本で動いているプロジェクトを探していらっしゃるそうです。
 まだ企画段階だそうですが、番組制作の中で、既存プロジェクトの協力を仰ぎ、分散コンピューティングプロジェクトを実施できないだろうか。とのことです。
 で、日本で運営されているのを探されているわけですね。

 私が知る限り、日本で、クライアントソフトの開発,専用送受信サーバ,順位・参加者情報提供webサーバを用意し管理運営している大規模なプロジェクトは存在しません。
 日本の現状は寂しいですね....

 一般公開されてる数学系ソフトを使って、なんらかの数(***素数のxxx桁からxxx+5桁の範囲とか、ヘビーな数学に詳しい方しか知らない数字の一部分の桁数)を、みんなで役割分担・分散計算して、メールで送るとか...
 面白くない?...う〜ん...


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