的日記 2003年11月  先月
 新板設置 - 突き詰めれば、私の嫌なことは拒否できるライセンス - エチゼンクラゲ - ここ最近のもろもろ新規ページ,コラッツAnti@homeとランタイム - 続GIMPS-M40,BOINC,IMP,コラッツAnti - GIMPS、今度こそ40番目の素数発見か - ビッグイシュー日本が翻訳者随時募集 - コラッツAnti@homeとZetaGrid - DVDコピーの一般化で日本映像ソフト協会の法律解釈が変わる? - 続d.netトロイ疑惑 - Norton Anti Virusがdnetc.comを「トロイの木馬」 - 更新履歴からの検索,d.netにサブチーム? - もろもろ - コラッツAnti@homeだけにあるユニークな機能

2003.11.29 *
新板設置
 tcupのポップアップ広告,ログ保存量に不満なので、Kent Webの掲示板スクリプトをお借りして設置しました。
 いずれtcupのほうはリードオンリー予定。

 自由に話題を出して自由に話し合えるということでは、2ch型も考えたのですが、スレッドを立てる時のしきいの高さ,人が少なく、スレッドが2つ3つぐらいで、それにレスが3つ4つの2ch型という状況を考えると、かなり寒い気がしたので、こちらを。
 本当は2ch型で、各プロジェクトのスレッドが活況だったりする状況が理想的なようにも....


2003.11.28 *
Winny利用者特定って、じゃあ京都府警はWinny立ち上げたの?それって問題ない?など、色々面白い事件もありますが、時間なく、とりあえず、ccと人格権の話題を。

クリエイティブ・コモンズが日本語化──何が変わったの? なんかいいことあるの? (真紀奈+ロジーナ茶会)
 う〜〜ん。
   「突き詰めれば、私の嫌なことは拒否できるライセンス」
 になってしまいました。

 でも著作人格権を考えれば仕方ないのかな....
 著作者人格権というのは譲渡不可とも。

 私はそれでも契約として結んだ形(orライセンスとして意思表明した形)にしたら純粋に契約の問題としてOKなのではとも思ったのですが、そもそもccの現状が契約として本当に認められるのかなど、様々な問題があって、無難な--間違いのない--この形になったのでしょうか。

 私はigiさんがおっしゃられたのか、「自由の代償」として、一次著作者(使われる側)を驚かせる--良い意味でも悪い意味でも--使われ方が、がんがん行われたほうが面白いだろうなと思っていたのですが、まぁ、そんな私の個人的な考えはともかく、「ライセンス」である以上、ライセンス自体に欠陥がない形としては、これがベストなのでしょうか。

 しかしAttributionが提示されていない作品(例えばNonCommercialのみ)で、転載されまくって著者がわからなくなって、非営利なポルノに使われたり、--まぁポルノなら社会常識的に名誉を毀損する形と判断できるとしても、例えば、反戦団体の掲げている戦場の写真が、誰が著者か判らずに、NonCommercialライセンスで流通し、戦場をリアルに再現したことを売り文句にしたコンピュータゲームに使われたりした場合とか、様々な問題を生み出しそうにも。

 まぁ大部分は作品とは別のデジタルコード(RDFなど)で、この問題はカバーできますでしょうか。
 予断ですが、デジタルコード方面への理解の甘さが私の大きな弱点ですね。
 今日の私は、まぁが多いですね、まぁ。


2003.11.27 *
PS2版デスクリムゾンOX+が届く。
 久しぶりにPS2を起動した。

 日本海側で、今、1.5m程のエチゼンクラゲってのが大量発生しているそうです。
 定置網漁が中止に追い込まれたり、いろいろ大変らしい。
 Yahooには専用のニューストピックまで作られている。

 ...

 そうか。
 こんな手があったか。
 エコール、やるな。


2003.11.26 *
一般参加型 分散コンピューティングの歴史(1996〜2000秋)
 更新履歴でカバーできない部分を。
 間違い・欠けがありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
 振り返ってみると、RSAラボが解かれる(=支払う)ことを前提に10000$の賞金かけたってのは大きかったなぁ。

急ごしらえcreative commonsって何? - もっと判りやすくは、まだまだですね。
 できればデジタルコードなど具体的な取り組みについても、判りやすく記述したい。


 数日前、Windowsを破損してしまいOSを再インストールしたのですが、コラッツAnti@homeを実行しようとしたところ、
 というエラーが出てしまい実行不可。(Win2000環境)

 そこで、コラッツAnti@home提供のランタイムをインストールしたのですが、変わらず。

 MSCOMCTL.OCXで検索すると、他にもランタイムを提供しているサイトがあったので試しに入れてみるも実行不可のまま。
 でもこちらで公開されているVB6 ServicrePackを入れてみると動作可能に。


2003.11.21 *
GIMPSのメルセンヌフォーラムによると、Prime95氏とGlucas氏の検証では、300万の反復でマッチしたらしい。
 どんな検証方法をとっているのか不明なので、これがどう意味するのかも不明ですが、両者の検証がマッチしたということは、今度は間違いない?

BOINCはようやくベータテスターを本格募集。
 workunitのスタックが可能に
 今流れてる1workunitは500MHzで40時間強で終了予定。

CG動画制作のIMPの運営は凄まじい。
 ・レンダリングソフトPOV-RAYをインストールし、適切にIMP Farmを設定していなければならない。
 ・平均1ヶ月に1〜2回、突如としてプロジェクトが開始される。(フォーラムとか見てれば状況把握できるのだろうか)
 ・そのプロジェクトは数時間で終わる場合もある。
 ・終わった半日後に動画が公開される。

 高いハードルの上に、大部分の参加志望者は、プロジェクトが終わってから知ることに。
 参加する機会に巡り合わせられたら幸運。

 だったのですが、今度のJob#15は、如何にも光源処理で時間がかかりそうなことをやっていて1Jobに時間がかかるので、参加する機会に恵まれなかったという方がいらっしゃいましたら、どうぞ。

コラッツAntiは、かつてはコラッツ算を完了するのに計算回数15万回を越えることは珍しかったのですが、今では当たり前に越えています。

 GIMPS同様、プロジェクトの進展と共に数は大きくなり1jobの終了にかかる時間も長くなっていくのでしょうが、プロジェクトの進展速度は、以前よりも速いです。
 参加してくれる人,マシンを投入してくれる人がうまく増えてくれているようです。
 ひょっとしたら、うまく行くと今年中に10000桁を越えられるのではないでしょうか。


2003.11.18 *
GIMPS、今度こそ40番目の素数発見か!?
 検証は12月初旬終了。
 20.4M,20.2-20.6Mとの予想が出てますが、これは桁数じゃなくて指数なのかな。

 前のように、「間違いでした」に、ならなければいいのですが....


2003.11.17 *
ビッグイシュー日本が、登録翻訳者(英→日)を随時募集
 我こそはと思う方は是非。
 勝手な推測ですが、報酬は出ないと捉えたほうが吉?


2003.11.16 *
Collatz Problem (mathworld.wolfram.com)
 コラッツ予想(正の整数xは「xが奇数ならxを3x+1とし、偶数ならx÷2とする」を繰り返すと必ず1になるという予想)はL,Collatzが1937年、学生時代に考案した問題だそうです。
 つまり65年以上も、この予想は突き崩されることなく正しいと思われ続けている状況と言えそうです。

 はて、反例は見付かるのか。
 運営されているKanbayashiさんが当方の掲示板でも語られたように、「確率は限りなく低い」というのが現実だと思います。

 私は、ドイツIBM開発社(IBM Deutschland Entwicklung GmbH)による運営のZetaGrid - Verification of the Riemann Hypothesisを思い浮かべます。

 彼らもコラッツAnti@homeと同様に長年証明されず予想のままである数学的難問「リーマン予想」に挑んでいますが、彼らは「反例を探す」とは言いません。

 ZetaGridは「リーマン予想を証明する」「リーマン予想を実証し続けていく」と言います。

 コラッツAnti@homeと、やっていることは同じなのですが、こう考えると、彼らは、常に正しさを証明しているということになります。

 翻って、コラッツAnti@homeにおいても、私達は、左上に出る「***回目のワークです」というメッセージを見ることができます。
 これは、「あなたが行った***回分全てにおいてコラッツ算は正しいと証明されました」と告げているのと同じと言えそうです。

 コラッツ算の反例を探すのは、過去65年間の取り組み同様、難しいかも知れません。
 ですが見方を変えれば、「****桁の数でコラッツ算やってみたけど、やっぱコラッツ予想は正しいと証明された」と言うことだってできます。

 そのことに数学的価値があるのかないのか、私には判断つきませんが、現在5000桁を越える大きさの数をコラッツAnti@homeはコラッツ算に挑んでいます。

 コラッツ算に挑む他のプロジェクトでは、1つずつ全ての数字を探索しているようです。
 メルセンヌ数(2^p-1)など、特定数に絞っているのはコラッツAnti@home以外には確認できず、ここまで巨大な数でコラッツ算を行っているプロジェクトもコラッツAnti@home以外に確認できていません。

 巨大な桁でのコラッツ算の記録はVer7クライアントでは「ログ確認」で一覧表となって見ることができます。

 あなたも巨大な数でのコラッツ算に、最初の足跡を刻んでみませんか?


2003.11.9 *
DVDコピーソフトに国内でも法的措置か(ZDNet 2003-11-09)  K's Diaryより
 8/31に書いた話題の続きです。(8/31の日記の反響を色々頂きました。ありがとう)

 会報で堂々と、DeCSSで解除しても技術的保護手段の回避に当たらずと記載していた社団法人 日本映像ソフト協会が、「DVDコピーソフトの販売等について」という表明の中で、「技術的保護手段を解除して複製しちゃ駄目」の著30条-1-2を持ち出してきていますね。

 彼らの法律解釈が変わるのかな?


2003.11.8 *
d.net、sdodson氏のplanで誤認と発表。
 シマンテックと解決に向けて動き出しているそうです。
 前にもNortonは誤認していたのか...

P2P TODAYの横田さんが出たネットラジオLunatic SPIDER聞きながら、分散コンピューティング紹介のレイアウト変更。
 ネットラジオって作業しながら聴くには丁度いいね。はまりそう。
 来週は分散コンピューティングについても触れる可能性も。

分散コンピューティング更新履歴から書籍のみ抽出かけるのは、まだ使えるかな?


2003.11.7 *
張付メモに、distributed.netのclientがNorton Anti VirusでVirusとして反応するとのご報告が。(ありがとうございます)

 当方のNorton Anti Virus 2004でも確認。
 オンライン上の情報では「Trojan House」(トロイの木馬)とのみで詳細は見られなく、Trend Microのウイルススキャンでは反応しないため、今年5月の古いファイルということもあり、誤作動ではなかろうかと、シマンテックに連絡。

 以前にもd.netのclientはウイルスと誤認された記憶が。
 dnetcを走らせるワームとかも出た関係で、こう誤認されやすいのかなぁ...もちろん本当にトロイの木馬として機能があるものがアップされている可能性もゼロではないのでしょうが。

 ひょっとして、コンピュータ管理者の許諾無くこっそり入れる奴がd.netには余りに横行し過ぎているので、「もうd.net clientはトロイの木馬」扱いされてたりして(笑)

 Norton Anti Virusと言えば、二週間ほど前、インストールしたままOSをUpgradeして不具合が生じ、アンインストールも再インストールもエラー窓が出て出来ない状態に。

 その旨を記載し再インストールする方法をWebフォームから尋ねたら、4日後に頂いた返答は、

    「OSをUpgradeした場合は、アンインストールした上で再インストールを」

 と、コントロールパネルからのアンインストール方法を記載したURLが提示される。

 う〜〜ん、アンインストールがエラー窓出てできないのですが....今度のdnetc.comの問題はうまく対応してもらえるかな...


2003.11.5 *
分散コンピューティング:更新履歴・TOPIC検索結果:distributed.net
 なんの考えも無しに更新履歴から抽出かけたら、無茶苦茶ですな。
 数も少ないですし、まだ必要ない?

thejet氏のplan(distributed.net 2003-11-04)
 サブチーム機能が加わる可能性がある??
 サブチームとはなんなのか不明。


2003.11.4 *
CPU、HDD、メモリ相場情報(秋葉原 '03/11 第1週)
CPU、HDD、メモリ相場情報(秋葉原 '03/4 第4週)
 CPUの進歩ってこんなに遅かったっけ?
 クロック数だけに拘ってはいけないのだろうけど。

斑猫さんはなんであんなに博物館・美術館巡りをするんだろう。
 いや、単純に疑問なのと、単純に羨ましい。
 いあ、羨ましかったら、自分もすればいいんですが。

数体ふるい法で因数分解のNFSNETって前みたいに、因数をいちいち告知しなくなったのだろうか。

はてなのサーバケース
 もう40台越えてるのか。
 費用的にブレードというわけには行かないから組む。
 だけどスペースも取られては困るという人には、これはいい選択肢かも。
 でも値段考えると、これも買うというより、自分でフレームなんとか作りそう。

 はてなに人々が集中し過ぎていて運営的に危なくなりそうな予感。
 「ダイアリー」は、はてなで無ければならないでしょうが、「あんてな」はそうでもないので、自分の「あんてな」をはてなから移したい。

 Googleは無くなっても不便になるだけですが、はてなダイアリーが無くなると、自らの書いたものを失う人々が出てくるように。

 はてなに日記書く人の中で、ローカルで文書残してる人はどれだけいるんだろう?
 これは、はてなに限ったことではありませんが。

ウェブログがスパムの新たな標的に(WIRED)
 blog見る人に広告するのではなく、Googleのランクアップのためにするのか。
 Google八分の形をGoogleが下せば、恐らく好意的に評価されそう。


2003.11.2 *
Kanbayashiさんによる運営のCollatz's Anti-Example@home(日本語)には、世界中の他の分散コンピューティング・クライアントには無いユニークな機能があります。

 それは、メッセージのやり取りです。

 クライアントソフトの一番下には、「FromServerMessage:」欄があり、サーバ側からのメッセージが表示されるんです。

 『そんなのどこにでもあるよ』と思われるかも知れませんが、これが、
   「Ver**以前のクライアントソフトに問題発生。VerUpを」
   「サーバメンテナンスは**日10時〜11時までを予定」
 といった事務的なメッセージだけが一方方向に流れるのではなく、
 と、何とも人間味溢れる感じで、いい感じなのです。

 こちらからサーバへのメッセージの送信は、クライアントソフトの「メッセージ変更」をクリックすれば、送信できます。(送信自体はtask完了と同時に送っているのかも)

 なかなかこうやって、私がこの場で伝えても、この感覚は理解してもらえないと思いますが、例えるなら、深夜ラジオのリスナーとパーソナリティの感覚・距離感に似ています。

 なんともクライアントソフトに親しみがわく。
 こんな感覚は初めてです。

 そうか、見映えのいいCG画像なんか用意しなくても、こんな形で人々に、クライアントソフトをタスクトレイから引っぱり出して見ようと思わせるんだ。
 stats(統計情報)がなくても、こんな形で他の人とプロジェクトを共に進ませているんだということを実感できるのか。

 コラッツAnti@homeは、GIMPS等と同じように、徐々にコラッツ算を行う数字が大きくなっていきます。
 最近のマシンなら1時間かからず解析終了となるTASKと、その度に、大きくなっていく解析対象の数を見ることで、このプロジェクトの進展を実感できます。

 他のプロジェクトにはない、コラッツAnti@homeだけが構築しようとしている雰囲気。
 皆様も一度体験してみてはいかがでしょう?



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