最終更新日:2000.12.15(2000年12月現在での確率追記)
これは牛に関するページです。牛とはdistributed.netにより運営されている、世界中の人々が自分の持つコンピュータの空き時間を使って作業させる分散型の暗号解読コンテストでして、レース的側面も持ち、個人・チームで参加し解析数の順位を競って楽しんだりするというものであります。 |
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もっと牛について知りたい方はdistributed.netの公式ページ(日本語ページ有)か、もしよろしければ私の所属しているTeam DEATH CRIMSONのページを見て下さいませ。
このページに間違い等ありましたらMat(mat-t@mh1.117.ne.jp)か掲示板までご指摘頂ければありがたいです。
最後に、牛機の電気代・制作中のスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」との電気代の比較についても色々と書いてみました。良ければご覧下さいませ。
1等 | 150000000円 | 34本 |
1等の前後賞 | 25000000円 | 68本 |
1等の組違い賞 | 100000円 | 3366本 |
2等 | 10000000円 | 51本 |
3等 | 1000000円 | 510本 |
宝くじ1枚で10万円以上当たる確率:4029/1億7千万=0.0000237=0.00237%
なかなか高いですね(そうか?)
Cele466は1日420block生成できるとして、
1日のblock数420 / 1日は24時間 = 1時間辺り17.5block
17.5 x 218.181 = 3818.1675 = 約3818block、300円の電気代で生成できることになります。
300円分の電気代で当たり鍵を引く確率は、
3818 / 68719476736=0.00000005555921234190464019775390625=0.000005555921234190464019775390625%
宝くじ1枚(300円)で10万円以上当たる確率 | 0.00237% |
300円分の電気代で当たり鍵を引きd.netから1000$もらえる確率 | 0.00000555% |
0.00237% / 0.00000555% = 427.027027027027027027027027027027
10万円(又は1000$)以上当たる確率でいくと、宝くじのほうが427倍確率が高い(^^;;
2000年12月現在では...
RC5-64は既に36%が処理済みです。また0.18ミクロンプロセスルールのチップも普及しました。Cele850機63Wで36%処理済みの状況での確率はどの程度のものなのでしょう。
68719476736 x (1-0.36) = 43980465111.04Block未処理。
63Wの年間電気代は13797円,Cele850機の年間Block数は282541.2154Block,1円の電気代で作られるblockは20.4784blockです。
20.4784 x 300 = 6143.52Block、300円の電気代で生成可能。
6143.52 / 43980465111.04 = 0.000000139687472255901 = 0.0000139687472255901%
宝くじ1枚(300円)で10万円以上当たる確率 | 0.00237% |
300円分の電気代で当たり鍵を引きd.netから1000$もらえる確率 | 0.00000555% |
2000年12月:36%処理済み,Cele850機(63W)での確率 | 0.00001396% |
「あの金で何が買えたか」に、なってしまうんで、もうやめます(^^;
私がクランプメーターで計測した値では、HDD無しのFDベースDOS機,ミドルタワー,250W電源box・8cmファン付,Cele456(83*5.5)機で53Wでした。
憶測でしかないのですがカタログ記載の消費電力は、CPUに負荷の無い時は自動で省電力になる設定の上での平均消費電力では無いかと私は考えています。
私が実際に計測した例では、MMXPentium166ノート(東芝)の省エネ法に基づくエネルギー消費効率は約13Wとカタログに記載され、実際、Win95で普通に使っている状態でクランプメーターで計ると13W程なのですが、牛を走らせると22Wに上昇します。
少しずれますが、卓上機で自分が経験した物では富士通のコンパクトタイプ(K6-2-350,Win98)で、コントロールパネルから「電源の管理」の「電源設定」を「ホーム」にしていたところ、CPUも省電力設定になったようで、ほとんど牛の計算が進まないことがありました。
もちろん計ってみないと判らないので、メーカーのカタログ記載の数値が正しく、私のPCが特に駄目な可能性も強いです(^^;。(待機電力だけで8W>計測に使った自作cele456機(苦笑)
当方で計測できた何台かのPCの電力消費量を計った結果を置いておきます。何かの参考になれれば幸いです。
地球シミュレータは消費電力8KVA(地球シミュレータ開発計画PDF31P)の1ノード(64GFlops)が640ノード集まります。8KVA = 8000W(電気代1KW=25円として計算)なので、
8000 x 640 x 24時間 x 365日 = 44851200000W
44851200000 / 1000 x 25円 = 年間電気代1121280000円
なんと年間11億円。しかし、この電気代計算の基礎になっているのは、個人向けの従量電灯Aです(笑)。本来なら業務用電力なりで計算すべきなのでしょうが、この地球シミュレータ、横浜に体育館のような建物を作ってその中に640台入るのですが、その隣には電力棟というものまで作る予定。元々、普通とは違うので、この際、同じ土俵で計ることにしました。
d.netでは201億鍵/秒で4テラフロッフに相当するという発表があったそうです(Distributed.netの演算能力は世界最高峰:電信8号UsersTeamさん)。これを当てはめてみましょう。
20100000000 / 4 = 5025000000
5025000000 x 60秒 x 60分 x 24時間 = 1日434160000000000鍵処理
434160000000000 / 268435456 = 日産1617372.035980224609375 work units
1テラフロップで1617372block/日。最大性能である40テラフロップで稼働した場合で試算してみましょう。
1617372 x 40 x 365 = 年間23613631200block(236億1363万1200block)
23613631200block / 1121280000円 = 1円あたり21.05953125block
0.25ミクロンのCele466機55Wの12.7block/円よりも高く、0.18ミクロンのCele850機(21.86682block/円:牛の餌代)に匹敵するコストパフォーマンスです。このCele850機はビデオカード,HDDを搭載しておりませんので、実際は地球シミュレータの方が良くなるでしょう。
地球シミュレータはNECがプロセスルール0.15ミクロン銅配線プロセスで作る予定です。しかし完成は2002年。その頃にはIntelは0.13ミクロンプロセスルールのチップを出している予定です。2002年になれば、牛飼い達のフラグシップの方がランニングコストが良い結果にもなっているでしょう。