大冒険 ソフトオフィスの軌跡

ソフトオフィスへ 2度の航海の記録

最終更新日98.12.16


ソフトオフィスって何?

 セガサターンマガジン誌(現在はドリームキャストマガジン誌)の読者レースにて、デスクリムゾンと熾烈なトップ争いを繰り広げていたデスクリムゾンの永遠のライバル「大冒険」を制作した(と思われている)のがソフトオフィス社でございます。

 ソフトオフィス社は97年秋頃には「ぱすてるみゅーず」という過度に『女性向け』と主張しまくるパズルゲームのTVCMも放映し、ゲーム誌には「モーションキャプチャースタジオ貸します」な広告も掲載され、多方面に渡りその才能を発揮していたのですが、98年の春頃、ホームページに繋がらなくなって以降、音沙汰無しの状態です。
 そこで、今回生息調査を行いました。

何故、2度なの?

 最初は聖地集団巡礼オフ会の時に行いました。
 といってもオフ会でみんなで行った訳ではなく、オフ会まで時間があったので、本来明日見に行く予定(結局見に行かれなかった模様)だったソフトオフィス社の下見(笑)を行っていました。その結果、満足(?)いく結果が得られたのですが、明日の楽しみを奪うのもなんだと、自分は公表は避けておりました。
 で、もう1回は神戸ルミナリエを見に行くために三宮に行っていたので、もう1度ソフトオフィスの現状確認と、前回では訪れなかったモーションキャプチャスタジオと思われる場所にも足を運びました。


処女航海 98年7月18日午前 晴。

 神戸の中心「三宮」からゲーム誌の広告に書かれた住所目指して、ポートライナーに沿って4分ほど南下。到着したのはバリバリのオフィス街。
 ここの6Fにソフトオフィスは生息している模様。そういえばエコールも6F……でもエコールの時は生活臭のある町並みだったしカラオケ屋も中にあるという事で、かなりイージーに入れた(笑)のですが、今回は背広姿の人ばかりの中、へらへらと入るというのは、まるで自分は部外者のようでした(当然)。でもフレンドリーなのも困ったもの。

 まだ朝と言ってもいい時間という事もあって清掃作業中のようでエントランスにも人が常時いたので、早々とエレベーターに乗り込み6Fに到着。エレベーターの速度は、エコールのアゼリアタワーと比べて速いので、各自注意。
 エレベーターから出た瞬間、掃除機を使っているような音が聞こえました。恐らく向いのトイレか別部署で清掃作業をやっている模様。それをイメージさせるモップ等の道具や掃除機の電源ケーブルが床を走っていたように思います。
 6Fは殺風景な雰囲気がしました。と言うのも、右に見えるテナントが埋まっていなくて中ががらがらなのが見えているからでした。
 そこに近寄ってみますと………

 オーノー!!ソフトオフィスじゃないか。

「これはひどい」

 このロゴを、こんな形で見る事になるとは……
 中に置かれた梯子がむなしいです。
 ●ロゴに焦点を絞ったもっと中の見える別写真(53441Byte)
 ロゴの隣には日本語表記がされているようです。
 今度はそちらを見てみましょう。


 「株式会社   オフィス」???
 誰だ、間の『ソフト』を抜いたのは!!(笑)
 何のために………『ソフト』ってシールに需要があるのか???
 『株式会社』の方が需要はありそうにも見えるのに………
 それとも、まさか倒産していて、債権者が嫌がらせに『ソフト』だけ取っていったとか………(笑)


 清掃されている方がこちらに来ないうちにと、速攻でエレベータに乗り込んで帰ったので、処女航海はこれまでです。
 しかし「退去。でも巣跡有り。」と判明したのは、有意義だったと思います。


2度目の航海 98年12月15日午後 晴

 今回は外観も撮影しました。左上に見えてる高架はポートライナーです。
 それにしてもこのビル、大きいし、三宮にも近いしで、ソフトオフィスが住んでいたにしては少し分不相応な感じがします(笑)


 今回はエントランスに掲げてある入居看板も撮影。
 有名な会社が結構入っています。エコールとの差が出てしまいます。
 ちょっと悔しいです。ソフトオフィスのくせに(差別発言)
 でも6Fだけは空白ですね。まだソフトオフィスの次の入居者は入っていないようですね。
 何故でしょう?呪われているのでしょうか?あるいは「ぴきぴき」言ってるモンスターに占領されてるんでしょうか?(笑)


 その後、いつものように(って1回来ただけ)エレベーターで6Fへ。
 6Fに到着しエレベータのドアが開くと、今度は前回のように掃除機の音はしませんでした。
 「よしよし。6Fは入居者がいないという事は、今は、俺と旧ソフトオフィスだけの、『マイ ソフトオフィス状態』だな」
 そう思い喜び勇んでエレベータを出ると、その横のエレベータに男性が立っていました。
 その男性は、三菱のマークの帽子を被り専門作業員風の整った服装をしていて、何かを検査している様子。そういえば三つあるエレベータの一番奥の奴は「調整中」ってあったな……「ここでしてんのか!!」

 やばい………あたかも普通の迷った人の振りをしながら旧ソフトオフィス跡を覗こう。と、案内図や旧ソフトオフィスのドアをまた覗き込む。
 今回は、以前ドアに書かれていた『SoftOffice    株式会社   オフィス』も無くなっていて、SoftOfficeを感じさせるものはありませんでした。

「……ここは6階ですよ」
 エレベータの点検をしている気のよさそうな男性が声を掛けてくる。………親切にありがとう。やばい……さすがに異質な感じを向こう様も感じ取ったようだ……。でも私にはとっておきの必殺技がある………喰らえ!!!
Mat:あっ、すみません。この会社を探しているのですが……
 そう言ってファミ通のソフトオフィスの2P広告の拡大コピーを差し出す。そこには三宮駅からのソフトオフィスへの地図と「三宮東ビル6F 株式会社ソフトオフィス」と記載されている。
 エレベータの点検スタッフさん、ご親切にも少し覗き込んで下さって、その後、
エレベータ点検スタッフ:あっ、ほんとだ。ここですね。でもここはもうずっと前から居ないですよ。
 それは、自分も7月18日以降重々承知。でも、流石に突っ込んで聞く訳にもいかず、
Mat:あっそうなんですか〜〜。すみませ〜〜ん。ありがとうございました〜〜。
 と、またエレベータに戻って1Fに降りました。
 気を取り直して、次はモーションキャプチャスタジオへ(懲りろよ)


 モーションキャプチャスタジオは広告の地図によると更に南東。地図には「三宮国際ビル」の下に書かれているので、まず「三宮国際ビル」に到達してから更に南下。
 すると「三宮国際ビル別館」として、倉庫群のようになっていたので、おそらくここだと思いますが、シャッターが閉じていて、表札も無く、どこにあったのかは判りませんでした。


 その後ルミナリエを見てPM8時頃に、またソフトオフィスビルに挑戦したのですが、エレベータの6Fを押しても反応しませんでした。
 時間の問題でしょうか?作業員(エレベーター点検,清掃etc..)が6Fにいる必要のある間だけ6Fに行けるように設定し直されているのではないかとも思いました。


最後に

 ソフトオフィス社は、どうなってしまったのでしょうか?
 自分の答えはやはり「不明」のままです。潰れてしまった可能性ももちろんあると思います……と言うか、その可能性は高いように思います。
 近くの公衆電話に据え付けられたイエローページ(神戸〜明石)で、ソフトウェア業を見てみたのですが、ソフトオフィス社はありませんでした。

ソフトオフィス どこにいるんだ〜〜〜。
こちらへ 来いよ・・・ 今 来いよ・・・ すぐ来いよぉぉぉぉ!(モンスター名:ジュピタム 支配地域:ビトリア)


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