デスクリムゾン アドベンチャープック

No.8

 まずは駅周辺の状況視察。俺の状況視察能力は、自分でいうのもなんだが、傭兵仲間の中でも一番だったぜ。ズームしたり、ひいたり、時には視点が空を飛びなから戻っていったり自由自在だぜ。ほんとは視点変更ボタンをつけたいんだが、セガに訴えられるからやめてるくらいだ。

 しかし人が多いな。デスビスノスとの戦いの時と同じようにキョロキョロしてるが、結構広いし大変だぜ。

「あの〜。すみません。」
幼い声……と言っても越前のあの幼い声とは違い本当に子供の声で、なんとあの怖い出立ちの越前に声をかけてきた子供がいる。
「なんだぁ、このガキはぁ」
「僕、アンリ」
「橙色と緑色の服なんてセンス無いぞ、坊主」
「僕、エコール社に行くために阪急梅田駅に行きたいんだ。ねぇ、連れてってよ」
「お、エコールに行くのか。俺もそうなんだ。お前みたいなガキがエコールになんの用があるんだ」
「うん。この前、ぱっぱらの仲間で新年会やったんだけど、みんな声が似てて、誰が誰なのか判らなかったんだ。だから、エコール社に頼んで、声優増やしてもらうんだ。」
「そうか〜〜エコール社も1作目は、2作目ほど洗練されてなかったって話だもんな〜。よし連れてってやるぜ。俺もエコールに用があるんだ」
「わぁ、ほんとう?じゃあ行こうよ、はえおとこ」
   バーーン
「じょ、冗談だよ冗談。びっくりしちゃうなぁ」
「さぁいくぞアンリ。せっかくだから」
「うん」

こうして越前とアンリは阪急梅田駅へ向かった。
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注)アンリ:エコール社の1作目「ぱっぱらぱおーん」の主人公の少年。ぱお〜ん城に突然来てしまい、レフリーのぱっぱらという象の元、ぱお〜んと呼ばれるパズルで敵と戦う。途中はえおとこを子分にしたり、さそりの怪物に襲われたりしながらもサタンを倒しゴルゴダという謎のキャラと会い大きな成長を遂げる。

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