デスクリムゾン アドベンチャープック

No.20

「あれゃ〜公共のだからな〜。どうしても欲しいんだったら、後でゲーセンに行って頼み込むんだな。子供だったらくれるかもしれないぜ」
「え〜、僕、そんな恥ずかしいのやだよぉ」
「おいアンリ、そんな事じゃあ、ゴルゴダに児童虐待されちまうぜ」
「あ、うん、判った。我慢するよ」

越前とアンリはムービングウォークを抜け、エスカレータを昇り阪急梅田駅についた。

「せっかくだから切符を買うぜ。アンリ、お前金ちゃんと持ってるのかぁ?」
「うん。僕持ってるよ。ほら。石橋駅まで買うんだよ。」
「よし貸せ」
「え!?まさか取っちゃうんじゃないよね?」
「馬鹿な事言うなよ。料金節約策だ。俺が大人1枚で、お前が手荷物だ」
と言って越前はアンリの体を折り畳みはじめた。
「ちょっと、ちょっと、何するのさ〜。やめてよ〜〜」
「うるさい。アンリ、お前ポリゴンだろ!?中は空洞なんだろ!??せっかくだから折り畳ませろよ」
「ポリゴンじゃなくって普通の丸にグラデーションかけただけかも知れないじゃないか〜〜、ゴルゴダ助けて〜〜」
 越前はアンリを完全に折り畳んでしまい、折り畳みアンリを小脇に抱え、アンリの財布から石橋駅までの大人1枚の切符のお金を出した。

石橋駅は……宝塚線か。よし、待ってろよ!エコール!!!

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