グリモワール運命の好転
西洋の呪術・魔術書
中世から１９世紀にかけてヨーロッパで盛んに研究がなされた古代魔術をまとめた書籍類。魔術の手引き、指南書として流布しました。霊的能力を扱った交霊・降霊術、神霊魔術に関する記述が主に記されており儀式、護符、呪文、呪具が紹介されています。
当時は自然科学、、錬金術、カバラ思想、神秘学など科学と哲学の分野も一方で研究がなされていましたがグリモワールとは別の存在でした。
「黄金の夜明け団」が全てを融合させ体系化することで近代魔術が誕生することになります。
グリモワールは中世のヨーロッパで作られた書物とそれ以前よりの書物があり中世で作られたグリモワールは近代グリモワールと区分されることもあります。
有名なグリモワールは、イスラエル国、ソロモン王に神々が与えた悪魔を使役する魔術が記されている「レメトゲン」の第１部「ソロモンの小さな鍵」悪魔、悪霊を喚起する魔術です。ソロモン王の古代魔術「ソロモンの鍵」の偽造書なども出回っていた時代で正確にソロモン王の魔術を解説しています。レメトゲンは全５部の構成からなり中世に流布した古代グリモワールの集約書の役割を担った魔術書とも言えるでしょう。
「アルマデル奥義書」ジジルを用いて天使、悪魔、精霊を呼び出すタリズマンの図形を記した魔術書。ジジルとは印形で天使、悪魔、精霊などを表しジジルを元にタリズマンの図形を作成致します。天使、悪魔、精霊を操るキリスト教に属した魔術書。１７世紀ごろの発刊書で当時の魔術では権威ある名前の一つとされていますが実証するものは残されておらず現実のところは不明です。
アブラメリンと称される「術士アブラメリンの聖なる魔術の書」、黒魔術を主とする「大奥義書」、「真正奥義書」などが有名。
グリモワールは古代魔術、自然魔術です。カバラ神秘学や錬金術、薔薇十字団伝説などと並んで近代魔術の基礎となっております。
運命は変えることが出来る、変えれない運命などないのです。