真空管出力回路採用 DAコンバーターユニットYDA-01B
¥330,000(完成品)税別本体価格
真空管の優しく美しいサウンドを求めて
弊社では既にYDA-01で出力回路にシングル無帰還構成の回路を採用して好評を得てきました。しかしその回路はトランジスターによる構成でどうしてもその音の傾向は線が細くシャープすぎる印象が残りました。そこで弊社では真空管の出力回路を構成するべく研究を重ねてきました。DAコンバーターの出力部は電流出力となっており電圧制御素子である真空管で構成することはかなり難しく予想以上に難航しました。ただ単純にDAコンバーターICの後にCR結合により真空管回路を接続させるだけでは真空管の良さが十分に引き出されず魅力のない音になります。弊社では数多くの試作の結果、DAコンバーターの出力に抵抗を負荷し、そのまま真空管の入力部と直結させ、一段構成のシングル無帰還アンプとして採用しました。真空管にはアメリカのウエスタンエレクトリックの高性能五極管WE408Aを採用しました。
アンプ回路は単純ですが電源回路には十分すぎるほどの音質対策をしています。WE408Aのプレート回路とスクリーングリッド回路は独立した整流回路から電流を供給し、互いの回路に影響が及ばないように配慮しています。また、音質に大きく影響するスクリーングリッドへの電流はMOS FETによる定電流回路を経て供給し、音の純度を向上させました。ヒーター回路は大型のショットキーダイオードで両波整流し左右を独立して供給しています。WE408Aは傍熱型の真空管ですがヒーター回路での音の違いもかなり大きいことを確認しています。
以前より弊社の設計ポリシーとしている使用する素子の数を極限まで減らす方式を取り入れ、回路を単純化して音の純度を最大限に引き出すような構成としました。本機に使用のPCM1794A DAコンバーターICの出力はモノラル構成で作動出力用に4個の出力部を持っていますが、その内1個の出力だけを使用し、他の端子はダミー抵抗を付加して使用しない状態としています。一見もったいないような使用方法ですがパラレル接続よりも音の純度が高く、好結果が得られました。
また、ACラインの入力部は電源ヒューズと電源スイッチを使用していましたところに、電源スイッチを兼ねたサーキットブレーカーを採用し音質に影響の大きいヒューズを追放いたしました。内部に異常が生じた場合などはこの電源スイッチがオフの状態になります。異常がなければスイッチを再投入すると正常に使用できるようになります。ヒューズの交換作業などを行わなくても良いのが一つのメリットです。これによって音質はさらに透明感を増しています。
シャーシーのトッププレートに窓を設けました。
本機のトッププレートには真空管の熱を逃がす放熱穴を兼ねてアクリル製の覗き窓を開けました。暗い部屋ではほのかな真空管のヒーターの光が見えて印象的です。外観的にはトランジスターのYDA-01との違いが目で見てわかるようになっています。
出力にミューティング回路を追加しました。
YDA-01B は真空管式の出力回路を採用しており、出力端にカップリングコンデンサーが入っております。そのためそのため出力にDCは漏れませんが、電源投入時と電源切断時には少しの漏れ電流が生じます。そのためパワーアンプにDCアンプなどを接続しますと影響が出る場合があります。本機ではそれを防ぐために出力回路にミューティングリレーを挿入し不快なノイズを防いでいます。もちろんその回路は音質的に全く音に影響のない様に配慮されていますので安心してごし用意いただけます。
その他の箇所はトランジスター出力のYDA-01と変わりません。デジタル部分は全く同じです。詳細はYDA-01のカタログをご参照ください。
YDA-01B 規格
●デジタル入力端子:同軸1系統(RCA)
●アナログ出力端子:同軸1系統(RCA)
●使用真空管:WE408A 2本
●出力レベル:4V/0dB ●対応周波数:32〜192kHz(自動追従) ●8倍オーバーサンプリングデジタルフィルター
●周波数特性:20〜20kHz(±1dB) ●SN比:78dB (IHF-A waght) ●出力インピーダンス:2.6kΩ ●外形寸法:420(W)290(D)94(H)
●重量:5.2kg ●価格:¥330,000(完成品)税別本体価格
サービスパーツ:スペアチューブWE408A真空管 1本\6,000 税別本体価格]
お問い合わせ(Inquiry): shige-y@mh1.117.ne.jp
担当(Charge):山本(Yamamoto)
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