新製品のご案内 フッ素樹脂絶縁・銀メッキ銅線 配線材 2023年11月販売開始

フッ素樹脂絶縁銀メッキ銅線AWG18 5色x1m\9,900 / AWG16 5色x0.5m\7,700 / AWG14 5色x0.5m\8,800 (各税込み価格)

PTFEwirePTFEwire-2

 弊社ではこの度、アンプの内部配線に使用できる、フッ素樹脂絶縁の銀メッキ銅線を販売開始いたします。
この電線は、元々は航空機やロケットなどの内部配線に使用される目的で作られた線材で、約200度の耐熱性と、長期にわたる耐候性を備えています。そのほとんどが米国のMIL規格(軍用規格)に基づいて製造されており、信頼性が極めて高くなっています。 この線材は、弊社の真空管アンプに従来から配線材として使用してきている線材ですが、一部のお客様から市販されていないので販売して欲しいとの要望があり、パーツとして販売を決めた製品です。
 フッ素樹脂配線材はオーディオアンプの内部配線に使用しても高音質と配線のしやすさを両立してくれます。
被覆の耐熱性が高いために、半田付けの際に被覆が溶けたりすることがありません。
 最近は半田の成分に鉛が使用できなくなり、半田の溶融温度が高くなっています。そのため、半田付けの際にビニール被覆などでは被覆が溶け出すことがしばしば発生します。被覆が溶けかけた配線では、電気的な絶縁性だけでなく、信頼性も大きく低下します。作業はしにくくなり、効率低下になりかねません。
 又銀メッキの導体は音質面では一般的なスズメッキ線に比べて音がよく、クリヤーで力強い音が得られるようです。 メッキをしない銅線は音が良いと言われますが、ビニール被覆の耐候性、空気の透過性が劣ることから、数年もすると銅の表面が酸化して茶色く変色することがあります。銅も変色してしまうと音が変わるようです。
 フッ素樹脂は空気(酸素)をほとんど通さないため、10年以上たってもほとんど内部の線が変色せず、当初の音質を維持することが出来ます。半田付けの際の半田のぬれ具合、半田乗りも良好です。
 フッ素樹脂は絶縁性の点でもあらゆる樹脂の中で一番良いとされています。そのため、同じ被覆の厚みでもビニール電線に比べて耐電圧を大きく取ることが出来ます。つまり細くて高耐圧で配線しやすい電線になるということです。
 今回弊社の販売する電線は耐電圧が600V、太さはAWG18が0.82スケ、AWG16が1.31スケ、AWG14が2.08スケとなっています。 AWG-18の線材はプリアンプ、パワーアンプの内部配線用として、AWG16,14は真空管アンプのヒーター配線、AC電源部など電流容量の大きな箇所に適します。 配線材の仕様を下記に記載いたします。

フッ素樹脂絶縁銀メッキ銅線AWG18 5色(青、黒、茶、白、紫)各1m 計5m \9,900 (税込み価格)

フッ素樹脂絶縁銀メッキ銅線AWG16 5色(青、黒、茶、白、紫)各50cm 計2.5m \7,800(税込み価格)

フッ素樹脂絶縁銀メッキ銅線AWG14 5色(青、黒、茶、白、橙)各50cm 計2.5m \8,800(税込み価格

なお、線材の色は予告なく変更することがあります。フッ素樹脂電線は被覆が固めですので、ニッパなどでは剥きにくい場合があります。
被覆の端末処理には良質なワイヤーストリッパーを使用してください。弊社ではHOZAN製をお勧めしています。
フッ素樹脂の素材は、PTFEまたはFEPと呼ばれる素材で、一般的にテフロンと呼ばれている素材と同じです。
テフロンという呼称は東レの登録商標で他社製品に使用されることを禁じられているため、フッ素樹脂と表記しています。