JBL LE-8T用エンクロージャー BX-70-LE8T

¥300,000(1台・エンクロージャーのみ・スピーカーユニットは付属しません。税別本体価格)

bx-70-LE8T

LツイータースタンドTS-2AとJBL2405を組み合わせた場合

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エンクロージャーの補強材と三角隅木共にアサダ桜材を使用

 BX-70-LE8TはJBL LE8Tユニット専用に作られたエンクロージャーです。
従来、LE-8Tユニット用ということでは山水電機製のエンクロージャーが一般的でした。しかし、山水電機製のエンクロージャーは素材がパーチクルボードであったり、サイズがかなり小さめのためLE8Tの十分な性能を引き出しているとはいえませんでした。
 そこで弊社ではLE-8Tの性能を目一杯引き出すために全く新たな考えの基、設計いたしました。
JBLから当時出ていた資料には、推賞エンクロージャー容積が20-120リッターと記載されていまが、弊社では少し大きめの70リッターで設計いたしました。余裕のある箱の大きさは豊かな中低音域を実現します。
 箱の材質は響きの良いカバ合板材を選定しています。このカバ合板材は、日本製で良質な国内産のカバ材を薄い単板にして積層した響きの良い素材です。
 かつてTannoyが全盛だった頃、これと同質の合板が使用されていたことが、伝えられています。Tannoyでは同じユニットを使用しながら、箱の違いだけで何倍のも価格差のあるスピーカーが販売されていました。言うなればスピーカーエンクロージャーというのはそれだけ大切な物といえるでしょう。
 弊社では、エンクロージャーを楽器と同じ考え方で設計し、美しい響きを極限まで引き出す手法で設計しています。エンクロージャーの板厚はあえて薄目とし、補強材でその響きをコントロールするように設計しました。バイオリンなどの楽器では板厚の薄い板を使用し、内部の響棒(きょうぼう)と呼ばれる補強材でその響きを制御しています。スピーカーでも板厚を厚くした物ではその響きがなくなり、つまらない音になりがちです。もっとも、響きの良くないパーチクルボードや、MDF(木材を繊維状にして成型した合板)ではその耳障りな響きから逃れるために、厚く丈夫な箱にする必要があると言うことでしょうが。
 本機ではスピーカーユニットはバッフル面の窪み部分にはまり込むように座繰りを入れ、別売のパンチングネットを使用したときにちょうど面一になるように加工されています。音に影響の大きいサランネットや格子状のネットは使用しない仕様としています。
 なおスピーカーユニットはJBL8Tのアルニコタイプを標準としていますが、フェライトタイプのLE8THも同様に使用可能です。古いユニットはエッジ部分が老化して張り替えの必要があるのもが多いですので、良質なエッジの張り替え済みのユニットを選定してご使用ください。
 また、標準的な使用方法でLE8Tを使用した場合、かなり高音域が低下した状態になることが多いです。その場合はJBL075や2405などのツイーターを上に載せて使用するとバランスの取れたいい音でお聞き頂けますのでお奨め致します。ツイーターユニットには0.47~1μFのコンデンサーをシリーズに入れていただくと良いでしょう。わかりにくい場合は弊社までお問い合わせください。

なお、この製品BX-70-LE8TとJBL2405の組み合わせで使用したときのサウンドはInstagramにて公開中です。アカウントはInstagramで「山本音響工芸」と入力してご検索ください。

● BX-70-LE8T規格(出力などはLE-8Tを組み込んだ場合の値です)
形式:バスレフ方式スピーカーエンクロージャー / 適用スピーカーユニット:JBL LE8T,LE8TH / エンクロージャーの材質:国内産カバ合板、アサダ桜材角材 / 能率:89dB/1W,1m / 最大入力:50W / 外形寸法:350(W)390(D)700(H) / 重量:16㎏
価格:¥300,000(1台・スピーカーユニットを含まず、取り付けねじは含みます)税別本体価格