エコール社設立十周年記念

ここで彼らは神になった

デスクリ開発時のエコール跡は今

最終更新日 99.3.31  (1日目・2日目)


 エコール社と言うと我々は、大阪府池田市石橋町1-8-12アゼリアタワー5F&6Fを思い浮かべます。しかし、デスクリムゾンやぱっぱらぱおーんのパッケージには別の住所が記載されています。旧エコールの住所は「大阪市港区弁天1丁目2番1-2513 オーク1番街25F」。
 ここでデスクリムゾンとぱっぱらぱおーんは開発されました。デスクリムゾンを開発してしまった場所、そしてエコール社のゲーム開発の発端となった場所を、エコール10周年を記念し訪れます。


誤解の1日目

 2月28日(日)、JR大阪環状線の弁天駅で降りると、まず高層ビルが1つ目につきます。
 弁天町は「大阪の中心地で高層ビルが林立」と言う場所ではないので特に目につきます。恐らくバブル期のオフィスが足りない頃に計画して、出来上がったらバブル崩壊で一人浮きまくり。って感じなのでしょう。
 左の写真は駅のプラットフォームから撮影。かなりプラットフォームの前まで出て写真を取らないとビルの上が切れて全体は映らなかったです。場違いに高いビルです。
 旧エコール社は25階との事ですから、この高層ビルに入っていたのでしょうか?駅のような公共性の高い人の集まる所を上からエコールが見下ろしていたとなると、これは大問題ですね。
 併設されてる交通科学館を後目に(17522Byte)駅を出ます。


 駅を出ると、高速道路が行く手を遮ります。周りを見渡しても他に25Fもの高さを持つビルは無いため、恐らく神はここに住まわれていたのでしょう。
 左の写真は、できる限り距離を置いて撮影しているのですが、駅を出た所の道路では、道路を映すと神の塔の頂上部は映らないです。
 何故私が、エコールの古い住処を見るために首が痛いほど見上げなければならないのか……怒りが沸々と沸いてきます(笑)

 少し離れた歩行者用高架を使い、かつて神が住まわれた塔へ。


 高架になっている歩行者用渡り通路には、「ORC 200」への矢印が。
 95年と96年に発行された2冊の聖書によると、神の住まわれた塔の場所は「オーク1番街25F」。神の住まわれた塔は恐らくこちらの方向で良いと確信し進みます。
 それにしても、オーク(ORC)とは、流石にモンスターのオークの意味では無いのでしょうが、やはり怪物を思い起こさせます。クリーチャーを撃つゲームを作りながらクリーチャーな名前に住まわれていたとは………


 渡り通路を出ると全体図があったので、現在地・目的地をチェック。
 あの高層ビルを「オーク1番街」と言うようで、23〜25Fは「ベイタワーレジデンス オフィス」とのこと。
全体案内図25階周辺の拡大写真(21899Byte)

 レジデンスって………人が住んでるのか!?神と同じ屋根の下であるだけでなく同じ階に住む事が叶うのか!?そ、それは凄い、凄すぎる。
 それとも、あくまで25Fはオフィスで、居住向けでは無いのでしょうか……それでも26〜29Fは「ベイタワーレジデンス マンション」となっている事から、同じ屋根の下で住む事は可能……当時26Fに住めれば床に耳を押しつけてばかりの生活になっていたでしょう。
 オフィス街に進みます。


 妙な球体を含んだ円柱のオブジェ(17494Byte)を越えて、通路を進みます。
 今いる2F辺りはショッピング街にもなっているのですが、日曜なのに人通りは規模からいって少なく、この妙なオブジェも今となっては寂しさを誘います。燃えプロの方が100倍凄いです(笑)


 通路を進んでいくと突然広場が広がり少し驚きます。
 エコールSTUFFも、疲れたり気分転換したい時は、こんな所で休憩していたのでしょうか?……周辺の環境を整えても、それが創作者にとって必ずしも良いというわけではないことを物語っています(ぉぃ
 視点を変えれば、この環境の中で、あのブラックホールのような負の凄さを持つ事が出来るエコールSTUFFは、やはり凄すぎるとも言えます。やはり神は偉大です。


 広場を横目に更に進みます。
 ショッピング街のようです。ってなんか昔のコマンド入力式ADVみたいな表現ですね(笑)

 また妙なオブジェ……ひょっとしてこれはクリムゾンと引き金を引く指を表現しているのでしょうか……角度からいってリロードか!?
 主を失い、止まったままです。いつかリロードされる日が来ることを願う。


 ようやくオフィス入口に到着。駅から出て結局U字型に移動……もっと別の道を通れば速く到達できたように思います。
 入口前の空間は広々としています……と思いきや、妙なものが置かれて邪魔しています。


 「オフィス入口」にも、この手のものを置きますか(笑)
 石にガラス(?)が刺さっています………エコールロゴの原点はこれなのか……
 しかし形が不自然ですね……エコール石仮面が彫られていたのを神が去った後、ビル管理側がくり抜いたんじゃないだろうな……

 まずは、25Fの現状を確認するためオーク1番街オフィス内に入ります。


 入口の自動ドアなのですが開きません。対クリムゾナーセンサーでもあるのか!!エコール石仮面はくり抜くし許せん!!!

 といっても今日は日曜日。日曜はオフィス街は閉まっているのでしょう。日を改めてまた来ます。と、余裕の対応。それもそのはず、今日・明日と大阪近辺に滞在予定なので、明日までの辛抱。


 自動ドアから振り返ると地下鉄への誘導が………なんで、こんな好立地に神は居を置かれていたのだ……ZetaWinで儲かってしょうがなかったのか!??

 一度は神と同じ視点を得たいので、上に昇る方法を案内板(15992Byte)でチェック。ホテル入口から上層階へ。


 恐らく最上階と思える51Fからの眺めです。
 凄く爽快ですね。神が下界を見守って下さっている港区は(96年頃まで)なんと幸せだったのでしょう。神々も25Fとはいえ、気分転換や一服する時に外をちょっと見ると、こんな光景が広がっているのですね。

 ……………

 昔、ヨーロッパではユダヤ人は迫害を受けていました。18世紀頃、ドイツのユダヤ人ゲットー(隔離居住区)では、ドイツ人を見下ろさないようにと、ドイツ人居住区の方角には窓を作ってはいけない決まりがありました。………あれは正に正しい(ぉ。あの政策こそ数年前、ここで必要になっていたでしょう。


 最後に外から神の塔の全体写真を1枚。どこが25Fなのか判別するのが困難なのが残念です。
 結局、今日は失敗でした。人が神に近づくのは困難であることを示しているかのようです。

 それにしてもこの辺り、大阪の区内とは思えないほど綺麗な事にも少し驚きました。


 帰る間際に、大きな入居者看板を目撃。
 NTTソフトウェア・FedEx・富士通・ファイザー製薬………何故だ、エコール!! 何故、我らの神はこんなところに一緒に……
 ひょっとして、こいつらに追い出されたのか!??

 25Fから下界を見下ろしたかと思えば、大企業と仲良く同居かよ!!<ぉぃ。こんな中でデスクリムゾンが生まれたなんて……これが僕らのエコールの真実の姿なのか……嘘だと思いたいです……


 それにしても、もう少しここで粘っていれば真鍋社長、ファイザーからバイアグラもらえたかもしれないのに……



失意の中、2日目へ


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