2018年12月15日 渡辺 邦孝氏、LIVE&サイン会トーク内容
最終更新日2018.12.20
2018年12月15日、ディスクピア日本橋店にて実施されたデスクリムゾンサウンドトラックス発売記念ライブのトーク部分をテキスト化しました。
Youtubeにライブ全編をアップして下さった方がおられます。ありがとう。
1曲目:First Boss (CD track:1)
(演奏後)Yes! デスクリムゾン! クリムゾナーの皆さんありがとう!
ずっとねインターネット上で、皆さんとやりとりしたりとかして、こうやって現実の世界で、これだけの人が来てくださるというのは本当にもう嬉しいことです。自己紹介、デスクリムゾン渡辺です。
さっきのオープニングムービー見ましたね。(渡辺さんがステージ登場前にニコニコ動画風のデスクリムゾンのOPムービーが流されていた)実際、僕これ22年前に、この音楽を作って、ゲームが大コケして(会場:笑)私の黒歴史となって、何年間は一切、僕このことは言わなかった。
ところが、だんだんなんかカルト化して皆さんのおかげで、そして今こうやってもう一回雪辱戦をやることになって、とっても今日は嬉しいです。本当にあの生きててよかった。
なにごとも+−ゼロ、一回こう駄目になったものが、こうやって浮上してくるというのは、本当に素晴らしいなと思いました。
で、今日はね、全部の曲、全部これ20曲...実は21曲あるんやけど、知ってた?えー全部するのはちょっとね時間的にしんどいんで、14曲ぐらいやろうと思います。(会場:おぉぉー)で、その曲解説をしながらします。
さっきの曲はFirst Bossって言うんですけれども、これね、発注を受けた時、エコールさんからね、ちょうどねガメラとギャオスって覚えてますか?京都駅潰して戦ってた。大怪獣空中戦。それをこうやってくれと言われた。
それでやったんやけど、なんかゲームが凄いヘボいんですか?これ?(会場:笑)だからそうやってね、音楽と画面のギャップ?なんか凄いヘボい画面にめちゃ気合入ってる音楽が入ってる。(会場:笑)それがカルト化になったらしいんですけれども。
えー次の曲なんですが、次は「Death Mask」。Death Maskはね、最初にちょっと言っておきますけど、誰かちょっと手伝って欲しいんやけれど、と言うのは、これ凄く簡単なんです。猿でも出来る。猿連れてこようかと思ったんやけどね、誰かまったく心得の無い人で全然かまいませんから、やる前に僕がレクチャーしますから、どなたか一人挙手してください。せーの、はいっ!!
お!、どうぞ!!
挙手した観客ステージへ上がり
2曲目:Death Mask(デスマスク) (CD track:2)
(演奏後)..面白かったね。(会場:笑)これはジャワ島?バリ島のガムラン音楽をやってくれって言われて、作ったんですけれども、気持ち悪いかもですけど(会場:笑)現実にあるそうですね、北海道でしたっけ。僕の思惑と全然違う形でゲームが使ってる。このズレ具合がね半端じゃないんです。
次は「Moula」という曲を。
このMoulaというのは僕の凄いデスクリムゾンの中の一番の自信作で、Emerson, Lake & Palmer知ってますか?ELPって言うんですけども、そのTarkusっていう曲が大好きで、あまり好き過ぎて、阿倍野ハルカスの替え歌で、阿倍野タルカス(会場:笑)っていうのも作ったぐらいなんですけども。
これはね、タルカスとビバップ・ジャズ:マイルス・デイヴィスとの合体です。では演奏します。
3曲目:Moula(ムーラ) (CD track:3) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...面白いでしょ、これ(銅像を手に持つ)。みんな自分の銅像持ってる?(会場:笑)僕は3年前にブラジルでピコ太郎みたいな状況になったんです。
急にブレイクして、今もそれ続いてるんです実は。今日のこれもブラジルに送ろうと思って。地球の裏側とリンクしてるんですね。
それは僕がYoutubeをKunitech Musicという名前で、今まで800以上動画をあげてるんですが、それをブラジルのとある人の目にとまって、彼が主催するoito balls、エイト、ポルトガル語で8のことoitoって言うんです。
その集まりに「こういう日本人がいる」って紹介したところ、一気に大ブレイクしてしまって、で、この人形とか、これ私の人形なんです、2500円で向こうで売ってる。(会場:笑)本当なんですよ、これ、チャリティで障害のある子の歩行器を作る費用にあてられているんです。
これはプロの造型師がいて「クニタカ ヘッドを作った」と、同じ物が向こうに2つあるんですよ、これ。(会場:笑)
で、彼はこれを連れて、なんか自分のカフェ行ったりとか、色んなとこでね、砂浜とかでこれ出して「クニタカー!!」って送ってくるんですよ。なんというね、もうなんか関西人以上のお笑い。凄いね。
これは私の家にいつも保管してる。家族が気持ち悪がるものですから、今日、初めて世に出たという。(会場:笑)
えー、クニタカ ヘッドここに置きます。(会場:笑)頭なでるとご利益があるかもしれません。(会場:笑)
それでは次は「Assim」という曲を演奏します。
4曲目:Assim(アッシム) (CD track:4) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...さっきオープニングムービーありましたけど、次、「傭兵」っていう曲を。これは、これも非常にいわく付きだって、今、日本に来てるんですけどキング・クリムゾンって知ってますか?
Yes! Yes!キング・クリムゾン!
僕は70年代の始めにキング・クリムゾンのこんな顔したアルバムがあるんですけど、クリムゾン・キングの宮殿、それを聞いてもう大衝撃を受けて、僕はもうこれしかないと思った、プログレッシブ音楽の道にずっといまだにいるんですけど、その人達に敬意を表して、今回のアルバムも捧げているところがあるんですけど。
クリムゾン大好き大好きって言ってたら、80年代にメンバーの人と一緒に共演することが出来て、 Bill Brufordドラムの方なんですけど、彼と共演した時に僕の曲をやってくれたんです。
それで、彼は譜面が読めなくて、前の晩に僕「ビルさんに」って譜面書いて持って行ったら、「自分読まれへん。お前ら一回弾いてくれ」って、で、僕とナニワエキスプレスの中村建治さん二人で、ビルさんと一緒にあわせて、そうするともう2回目は完璧に動いて、もう凄いタコみたいな演奏する。凄い上手やった。その時の曲が「傭兵」なんです。(会場:おぉー)
それが、このクソゲーの(会場:笑).....くぅ〜!! (会場:笑)
で、ちょっと弾いてみます。
5曲目:Mercenary(傭兵) (CD track:5) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...キング・クリムゾンのコンサート行かれた方いらっしゃる?ちょっといる?凄かったんです。メンバーねぇRobert Fripp、72歳。それでね、ずーっとね7時から10時前ぐらいまで20分休憩だけ。物凄い演奏するんです。びっくりします。神です。私にとっての神ですキング・クリムゾン。
で、その要素を頂いた私が全力で作ったデスクリムゾン(会場:笑)。繋がってるんです。だから今回のアルバムは...なんかそこにキング・クリムゾンのアルバム持ってる人!ちょっとそれ上あげて!!どうして、それ持ってるの?
観客:そこの店で売ってたんで...
素晴らしい!
観客:なんかご利益あるかなぁと....
ご利益ありますよ。僕のこれ(クニタカ・ヘッド)と一緒。あなたの人生を変えることでしょう。
それから私は影響受けて、僕はまだ高校生ぐらい、40何年も前の話、それで今の自分がある。あなたもこれから素晴らしい人生を送ることでしょう。
では、次、「Main Theme」
6曲目:Main Theme (CD track:6) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...そのアルバム、キング・クリムゾンの21st Century Schizoid Manにインスパイアされた曲です。みんなもそれを聴いておいてください。
では、次は、「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ」と言って選んだ扉は赤くなかったですね。(会場:笑)
今回のデスクリムゾン、アルバムのCD買ってくださった方は、フタ開けたら中に、赤の扉があってね、ジャケットの中に、そん中に、こいつがいるんですね。クニタカ人形。受けました?(会場:笑)今日はこれでもって演奏しようと。せっかくだから持って来ました。
7曲目:Red Door(鍵盤リコーダーによる演奏) (CD track:9) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...この「せっかくだからのテーマ」って言うのは、僕が言うとなんか凄くおかしいんですけれども、ほんとに偶然、「タッタララララー」というのが「せっかくだから...俺はこの赤の扉」というのがピタッと来てね、あまりにもそういう世の中の物事がズレると、逆にシンクロしてしまうと。(会場:笑)もうこれは恐ろしい、こっち全然そんなつもりなかった。
これは「ペルーの遺跡」で発注受けたんですよ。(会場:笑)
僕自身はワールド・ミュージックも凄い研究してて大好きなんですけど、音楽は全て好き嫌いなく。特にプログレッシブとかモンド・ミュージックとか好きなんですけど、あらゆるミュージック、カ(??聞き取れませんでした),ピアソラとか色々聴いた中で、その当時、22年前当時の自分の気持ちを全部託したデスクリムゾン、それが大コケして(会場:笑)、でもこの度浮上してきたという。
では、次はサロニカ。
8曲目:Salonika(サロニカ) (CD track:11) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...サロニカはねぇYMOかな。ちょっと80年代テクノのああいう雰囲気をひきずって作ってみました。色んななんかこう軍隊が無言の行進をしてるようなイメージで作ってみました
次は「Limburg」。これを演奏します。これはちょっとハードロックっぽい感じ。メタル入ってる。
私もう還暦越してるんですけど、昨年から、40年前の自分のバンドを再編成して、あちこちでライブしたり、先週、東京の鹿鳴館というビジュアル系の人達がよく出るところなんですけど、化粧して、これちょっとその時の衣装の一部なんですけども、山水館っていうハードロックバンドやってます。また来年も活動するんでぜひ応援して欲しいんですけど、山水館って知ってます?コンサート来られた方いらっしゃいますか?ありがとー。(会場:拍手)皆さんも是非来てください。
高橋ヨシロウという日本ロック界きってのカリスマ、僕の同級生、中学からずーっと一緒にロック一緒にやって、キング&クルー(??聞き取れませんでした)も一緒にやって、文化祭も一緒に出て高校の。
彼が現役のロッカーとして非常に、LUNA SEAのSUGIZOさんからの尊敬も受けて、彼の使ってるギターSUGIZOさんがプレゼントしてくれた。ベースギター、本当に素晴らしいやつです。僕はそこのキーボード/ボーカルで、一緒にえいっとかってやってるんで、そっちも応援してくださいね。宣伝しました(笑)
では「Limburg」。ちょっとこれは激しいんで「Yeah!!!!」って感じですけど、ちょっと手を上に伸ばして、固くないかを。では行ってみましょう。
9曲目:Limburg(リムブルグ) (CD track:12) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...次は宇宙船という曲で、これちょっとテクノっぽい感じの音楽です。クラフトワーク(Kraftwerk)って知ってますか? We are the Robotタッタタッ テケテケテケテケって、クラフトワークが、来年の4月来るんですよ。
クリムゾンといいクラフトワークといい好きなものが来すぎで、死ぬんちゃうかと。是非テクノ、テクノ音楽を愛してください。
では、宇宙船。これは宇宙船の中を漂ってピコピコしてるイメージです。
10曲目:Space Ship (CD track:13)
(演奏後)...次は「Konerato」という曲をやります。
これはイメージとしては、レミングの群れが数が増えすぎて自然淘汰のために、自らだだーっと海に向かって、そのまま行進していく、あの奥の、無言の行進というイメージ、そういうイメージで作った曲です。
11曲目:Konerato(コネラート) (CD track:15)
(演奏後)...クイーンのボヘミアン・ラプソディって映画、今やってるでしょ?見た方?ボヘミアン・ラプソディ見た人手を挙げて。あぁ、ありがとうございます。見てない人、絶対見るように。
私はクイーンも大好きで、初めて日本に来たクイーン、75年の春に、神戸の前の国際会館、サンチカ走って見に行って、山水館のメンバーみんなと、その時にも人生やっぱりさっきのキング・クリムゾンと一緒なんですけど、目の当たりにしたビジュアルの凄さ。もうね当時のクイーンはね、王子様。もうひらひらの服着て、サッて。
それで、そんなに僕たちと、そんなに年変わらないんですよね。John Deaconだって、そんなに変わらない。もう、こんな凄い人がこの世にいるのかと思って。
そっからですよ、うちの山水館というバンドが、化粧しようやとか、ビジュアルやろうやとか。それまでコピーバンド、Deep PurpleとかEmerson, Lake & Palmerとかキング・クリムゾンとかやってたんですけど、クイーンの影響は非常に大きかった。
なので、この「Shannafarrah(シャナファーラ)」という曲を次、演奏しますけれども、これは発注を受けた時に、エコールさんからね、「あのWe Will Rock Youってあるでしょ?あんなんを作ってください」と言われて。だから、これ、みんなも協力して欲しいんですけど。
ドン ドン パッ ドン ドン パッ ドン ドン パッっていうリズムあるでしょ、あれをクイーンの映画のネタバレになりますけど、映画の中で、録音の時に、家族とか親戚とか呼んでみんなで、こんなんです。Brian Mayが言うねんね。「楽器を使わないでやろう」と。ドン ドン パッ ドン ドン パッ、って。
めっちゃかっこ良かったんですよ。あの頃のロックバンドでね、クイーンってやることがちょっと普通じゃないの。極端。基本的にみんなギター弾いてたりとかするでしょ。楽器使わんででもロックできるんや思いましたね。
それがシャナファーラにちょっと託されていますんで、シャナファーラのリズムで、ドン ドン パッ ドン ドン パッ ドン ドン パッて最後までやってくださいよ。体ずーっとみんなね固まってるでしょ。そうすると血行が悪いんです。ではシャナファーラ。
12曲目:Shannafarrah(シャナファーラ) (CD track:16) - 斑猫賢二さんによる動画
(演奏後)...楽しくすごしてまいりましたけど、デスクリムゾン本当に色んな思いがいっばい詰まった1枚なんで、既に聞いて下さっている方達は、ほんとありがとうございます。
これからね、今日のこれ見てね、「あぁ、こんなに、こんだけ頑張ってる人がいるんや」と。私の音楽人生の中で、1つのこれピークなんですよ。色んなピークあったんですね。
今日ちょっと特別にね、今、時計みたら僕ちょっと飛ばし過ぎて、結構早い(会場:笑)あぁこりゃあマズいと思って。
私のパブリック・イメージの音楽っていうのは、実はプログレではなくて、お茶の間の音楽。(会場:笑)
で、急遽、本当は次の曲でラストにしようかなと思ってたんですけど、アンコールもちょっとあるんですけど、ちょっとパブリックイメージの曲、1曲弾いてみようかなあと思ったりなんかしたんですけど(会場:拍手)
はい、ありがとうございます。最近話題の上沼恵美子さん(会場:笑)上沼さんのお昼の番組(注:テレビ朝日系列「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」のオープニングテーマを渡辺邦孝さんが作曲された)、22年、ちょうどね、あれねデスクリムゾンの年から使われてるんですよ。96年の春、だからそこ、96年の春の4月,5月くらいに僕、デスクリムゾン作ったんですね。2月で何十曲も。ボツ曲もあるんですよ。それで、その年の3月4月くらいに、ちょうど上沼さんのTV番組、その曲になったという。未だにかかっているというね。
では、恵美子のおしゃべりクッキング
13曲目:元町チャチャ(上沼恵美子のおしゃべりクッキング オープニング曲)
(演奏後)...急遽、今思いついて、ちょっとやってしまいました。これは内緒よ。デスクリムゾンを観に来たということにしといてくださいね。今のは無かったことにしといてくださいね。(会場:笑)
それでは、私の思いがいっぱい詰まった、デスクリムゾンの中の、特に今回のために書き下ろした曲というのがあって、これはアルバムを開いてくださった時に、左のページに書いてある。僕の心情、今のこの春作った、ほやほやの新曲です。私の最新曲が、クリムゾン・デスの宮殿。この中のプログレッシブ・ロックのファンの人達は、「あぁ自分のことやなあ」と思ってください。
つまりそういうプログレッシブ・ロックの深いイギリスの深い森、ヨーロッパの深い森に、なんか精霊とか妖精とか、わけのわからん色んなもんがね、ペガサスとか走ってる、こんな世界があるんやって、文学青年の成れの果て。そういう音楽に惹かれて、そこの森に入ってしまった私。気がついたら抜け出さない。その森を永遠にさまよってる。でもその中で何か1つを高めていこうと、そういう意思を曲にしたつもりなんです。
これには非常に苦労しまして。僕、今回のアルバムは全部パソコンで作ろうとしたんですね。このパソコンで。今日持ってきてますけどね、普通のみんなのおうちにあるライト・パソコン。その中にCubaseって知ってますか?Cubaseだけを使うと。Cubaseの中にソフト・シンセが入っていてHALion Sonic SEって。それだけで全部作ってしまおうと思ったんですね。
私は一応プロで、何十台シンセ持ってるんですよ。その中にはビンテージと言われるMOOGとかPPGであるとか、すっごいあるんだけども、あえて22年前デスクリムゾンやった時に、ヤマハのシーケンサー、当時のね。スタンダードMIDIファイルのやっすいやつで作って、その気持ちで、今、小学生でもお金出したら買えるソフトで、同じスタンスでやろうと思ったんですね。で、その中の音色は徹底的にいじったんです。だから皆さん聴いて下さるアルバムの音っていうのは、一応、僕なりには納得できる音。
で、今日PAしてくださってますけども、私のパートナーを紹介したいと思います。水谷さんです。(会場:拍手)
水谷さんは私の作った素材全てを全部ミキシングして、僕の注文を全部聞いてくれて、で、マスタリングしてくれて、全部、私の共同制作者ですんで、彼のことをデスクリムゾン水谷と呼んでください。(会場:笑)ね?
で、私達の結晶、作品であるところのこの最後を締めくくる「クリムゾン・デスの宮殿」っていうので、僕の思いであるとか、これから聴かれた人は、「一生懸命最後に演説しよったなぁ。あいつ、この先どんな人生送るんか知らんけども、それなりに頑張りよったな」って思ってください。それでお昼TVつけたら上沼さん出てきたら「あ、こんなこともやってる」(会場:笑)
振り幅の広い人間になりたいんですね。で、ここから明日も行くんですけど、歩いて15分くらいの所に、なんばパークスってあるんですよ。行ったことある人、なんばパークス。
そこに、なんばパークスタワーっていうのがあって、そこの10Fでアコーディオン教えてるんですね。僕の今の一番仕事の大きな部分はアコーディオン。
今日持って来ようかと思ったんですけど、今日ちょっと車ぱんぱんちゃんやったから。
ピアノではほとんど弾かない。山水館でのコンサートの時にちょっと弾くぐらいですから。
では、クリムゾン・デスの宮殿。
14曲目:In the Court of the Crimson Death(クリムゾン・デスの宮殿) (CD track:20)
(アンコールに応えて再登場された後)...ありがとうございます。今日はいいお客様で、ほんとに。今日なんか遠いところからも来てくださった方います?東京から来られてる方いらっしゃいます? ありがとう、うわっこんな...このために?せっかくだから!! ほんとありがとうございます。嬉しいです。
これがね、色んな地方でちょっとできるよう、僕、東京とかね。北海道にもクリムゾンのファンがいらっしゃるということで。デス様の力で凄いなと。私はその中の、とらわれ者にしか過ぎない気もしますが。
音楽作ったけれども、当時、真鍋さん、エコールの社長「いや〜、ゲームする人なんてね、音消してやってますからね」(会場:笑)
そんなこと言いよんねん。僕、一生懸命徹夜で作った曲をねぇ。もうほんとね。
僕、文学部出身でね。物書き凄く好きなんですよ。だから長い文章、演説みたいに書いてるでしょ、すみませんねぇほんまに。
それで、彼は理学部。阪大理学部。徹底した理系。どっちもオタクなんだけれども、文系のオタクと理系のオタクって全然話あわへん。何を言ってるかよく判らない。だから、そもそも出会いがカオス。だから、それが色んなブレンドしあって色んな具合になってデスクリムゾンという怪作が出来たと思ってます。
当時は若かったから、若いといっても40ぐらいですけれども、そこまでのことが判らなかったんですね。「一生懸命すればいいんや」と。ひたすら一生懸命して、何日も徹夜して今やったら死んでますよ。
で、なんか、まぁ、ねぇ、ほんとに話が合わない人って世の中にいるもんやなって(会場:笑)
僕が一生懸命作って持って行っても、「作り直し、作り直し」って言われて。
今からする最後の曲というのは、これは今回のアルバムに、「再起動 Reboot」といってね、再起動という、パソコンもう一回電源入れなおすという、そういうタイトルで入れたんですけど、これは未発表曲なんですが、実はこれはFirst Bossのボツテイクです。
First Bossが僕最初作って、僕としては、再起動の曲大好きなんですよ。で、それを「もっかい作れ」と言われて、それで今日オープニングに弾いた大怪獣空中戦みたいな、あれ。全然違う曲でしょ?で、これは入ってない。だから今回のアルバムには入れたと。
この度のデスクリムゾンもう一度再起動したと、そういうイメージにも非常に合う。まぁ期せずして非常に合うようなものを作って。
例えば、来年ゴジラの映画があるんですよね。今度はアメリカのゴジラの映画。「またゴジラが甦ってくる」そういうイメージで聴いてください。そうするとゴジラの映画もみんな見に行こうかと。モスラもラドンもキングキドラも全部オールスターです、ほんとに。
では長い間ありがとうございました。今日の最後の曲、Reboot。
15曲目:Reboot (CD track:19)
デスクリムゾン関連ニュースに戻る